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現代人のストレスの源泉:パーソナルスペースにあった!?

アメリカの人類学者エドワード・T・ホールさんによると、人には誰しもパーソナルスペースというものがあり、これには4つのゾーンがあるのだとか。1つ目はごく親しい人に許容される距離、2つ目は相手の表情が読み取れるような距離、3つ目が相手に手は届かないが容易に会話ができる社会的な距離、4つ目が複数の相手が見渡せる距離で公共距離というのだそうです。

 

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不快に感じる境界線ってどれぐらい?

毎日の生活空間を考えてみると、結構窮屈な空間にいることに思わず悲しくなってしまう人は要注意

学生の人も社会人の人も毎日自分がどんな生活パターンを送っているか考えてみてください。

1日を24時間として半分以上の時間を他人や余り好ましくない人とパーソナルスペース空間を75cm以上確保できていない人は実は誰とも知れない人やどうでもいい人もしくはウザイと思っている人と密接距離、個体距離といった空間スペースで過ごしていることになるのです。

これは、「ごく親しい人に許容される距離」「相手の表情が読み取れる距離」として定義されている距離なのですが、他人や親しくない人とこの距離を維持しながら一日の半分以上を過ごしているとしたら、それはもう過度なストレスというか、常に心を和やかにすることができないまま、緊張とストレスを過度に感じていることになりますよね。

そんなの社会人だけだろ!って思う人もいるかもしれませんが、学生の頃からよくよく考えてみると、パーソナルスペースを数メートル常にもちながら生活するのって案外難しいことに気づきます。日ごろの生活を思い出して通勤、通学、学校や会社、町の中で良く立ち寄る場所などについて見てみると・・しみじみ感が出てくると思います。

personal-space2.png

学校の教室

昭和20年(1950年)に教室の面積基準というのが設けられたそうですが、この基準では7m×9m=63㎡ぐらいの広さ。この空間に教壇やロッカースペースがあるので、個人の机が置けるスペースは代替40㎡弱とします。、そこに椅子と机がセットで40人分ぐらいが入るとすると一人あたりのスペースは1㎡ぐらい。30人としても1.3㎡位となります。
実際に席に座るって隣と前の距離を考えると75cm以上の距離をとるのは厳しそうですね。

塾や予備校

こっちは経験即ですが、学校の教室よりもっと狭い感じです。
大手予備校でスキスキな口座ならばいいのですが、地元の駅前の塾とかですとそもそも狭い雑居ビルに一クラス20人強ぐらい詰め込まれると思うので、75cm以上の距離感を確保するのは塾の経営上もなさそうです。

会社のオフィス

一般的な日本の会社のオフィス風景。これはとてもじゃないですが75cm確保というのは厳しそうですね。そもそも坪単価ベースでオフィスを借りて、収益を出してというのが会社経営の基本。余分なスペースを設けることはほぼないというのが現実でしょう。特に一人当たりの売上が低いと言われている日本のサービス業を中心とした多くの会社がこういう感じなのではないでしょうか?

マックやスタバ、ドトール

では、一息つくのによく使うであろう施設はどうでしょう?
こちらも同じく経済原理が働いて、狭いスペースで窮屈な思いをしながらコーヒーを飲んだり、バーガーを食べたりというのは説明するまでもなく、誰もがイメージできるのではないでしょうか?

通勤・通学電車やバス

これは改めて検証する必要もないぐらい、毎日窮屈な空間にうんざりしているというのは誰もが共感できるハズ。

窮屈な空間で占められている毎日の生活。パーソナルスペースを確保するには実はお金がかかるという現実が悲しい・・・


こうして見てみると、想像していた以上に窮屈な空間で毎日生活しているような気がしてきませんか?
このように窮屈な空間で占められている毎日の生活。パーソナルスペースを確保するにはどうすればいいのか?
ちょっと悲しい現実ですが、ある程度パーソナルスペースを広く確保しようと考えてみると、それなりにお金をかけないと確保することが難しいことに気づきます。

では、お金をかけるとこの空間がどうなるか見てみましょう。

personal-space3.png

イケてる私立の学校の教室

お高い学校の教室はそこまでではないのですが、きれいな教室で一つの机がゆったりしてたりする感じがします。


イケてる外資系企業のオフィスもしくは欧米系の海外のオフィス

イケてる会社のオフィスは個人ブースで仕切られていて、机がぎっしりつまったような・・こんなんで集中できるの?みたいな空間ではない完全なプライベート空間確率されていたりしますが・・・ただしアプトプット、実力至上主義というの頷けますね・・・。まぁこういう机に座れるお仕事って最低でも年収数千万(数万ドル)稼ぐ人なのでしょうけれども・・


飛行機のビジネスクラス・ファーストクラス

これはもう、一番違いを感じられるものかもしれません。飛行機に乗る前からラウンジでお酒や食べ物を無料でゆったりできたり、登場したら↓で、離陸後、即カーテンで敷居を隔離されて・・カーテンの奥では、ちゃんとしたガラスのグラスにワインとか・・シャンパンとか・・・みたいなサービスまでついてくる空間です。

エコノミーとビジネスとの違いは、お金をかけて限られたパーソナルスペースとゆったり空間を確保する顕著な例といえるかもしれません・・・


新幹線や急行のグリーン車

知らない人の隣で・・・ぺちゃくちゃうるさい!とか、椅子回転させるなとか・・そんな一番パーソナルスペースを侵略するような事件が起こりうるのが新幹線とかエキスプレス(急行)電車ではないでしょうか?

こういう時四の五の言わず、グリーン車両へ我が物顔で向い、空いてる席に当たり前のように座って、車掌さんがまわってきたら、何か?・・・・ってような態度でカードを切ってあげる・・・みたいな余裕が持てるとストレスたまらないかも・・

ということで、移動や仕事や勉強など毎日の生活でパーソナルスペースを広く持とうとすると「お金」がないとそもそも維持することができない・・という現実に直面する → 基本的にストレスたまるのは当たり前 → 慣れるしかない・・・ → というか子供のころから慣れている → でも一度現実を認識して少しでも意識することでストレス過多状態の自分を意識することが大事(いろんな予防を含め・・)という事でした。

日本の人口の上位1%がお金持ちだといわれているようですが、ただ、年収がある人もめちゃくちゃ忙しい人もいるわけで・・・パーソナルスペースを広めにとれてもやっぱりストレスためてしまうというオチがあるんだろうなぁ・・・ということでほぼ全員がそれなりにストレスをためているのである・・と思うと何となく納得できる気もしてきますね。

しろ: よくよく考えてみると、十分なパーソナルスペースとるのって結構贅沢なことなのかもしれない

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