オルタンシア･サーガ～蒼の騎士団～

主人公とヒロイン（皇女系ポジションでありつつ男性とまじって騎士として戦うのみたな・・感じ）がなにやらドラマを感じる作品。その昔、タイプムーンで数字が付くキャラとして大ヒットしたアルテイシア（セイバー）を彷彿とさせる騎士道物語という設定がハードファンタジーとしてコア層へうったえる立てつけとなっている一方で中身は非常にライトにつくられているようです。興行的な戦略も見え隠れする、セガの新作RPGなのです。

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ナムコののテールズオブシリーズを意識した円卓の騎士風なモチーフの超大作感ただようセガの新作RPG

「ストーリー・世界観設定」

「７００年の歴史を持つ「オルタンシア王国」
長きに渡る平和と繁栄の日々は、一人の男によって打ち破られることになる。
ある満月の晩、国防の要であったカメリア公国ルギス公が王都を襲撃、
国王をはじめとした重臣たちを殺害し、カメリア公国独立を宣言した。
これによりオルタンシア王国は混沌の時代をむかえ、戦乱へと発展していく。
世に言う「イエペタス戦争」である。（HPより）

世界観

ファンタジーもの鉄板設定である中世ヨーロッパ風の世界をモチーフにした世界設定です。作画なども、ファンタジーモノそのものという感じで、ゲームを紡ぐうちにその世界にどっぷり浸れるような仕立てやBGMの設計はある意味それだけでこれ系のファンのニーズを裏切らないのだともいます。

「オルタンシア伝」「騎士伝」「外伝」の３つの異なる視点から壮大な物語がかがられるというかプレーできる

歴史や物語というのはそれぞれの立場の人の視点により全然ちがったお話として見えるものなのです。ヒットするライトノベル作品などは、外伝とかスピンアウト系の深ーい物語を別角度でみたいなことが良く出ますが、実はこういう視点を変えた物語を描くためには、細部にわたる細かな設定やプロットが必要となる鬼のような生みの苦しみがあるのです。そういう意味では、はじめか「3つの視点から語られる壮大な物語」とキーコピーに添えるぐらいのこの作品にかけるセガの気合いが！感じられるのですが、まぁプレーしてあらゆる意味で損はないかもしれません。

ゲームシステム

アクティブレーンバトル

「自分で攻撃順が決められるアクティブ・レーン・バトルを採用。味方との連続で攻撃したり、クリティカルを狙ったり、攻撃順が勝負を決める！」とありますが、まぁこの辺りはスマホゲーの限界というか、本格RPGのように、スキルや攻撃などがメニューで選べるようなヤツの方がハマる度合が全然ちがうのです。ただ、スマホゲーという性格上、ゲーム性という点で、ターンの順番を選ぶ行為自体にパラメータを割り振ったというのはそれなりの落としどころといっていいかもしれません。

勿論、個々のキャラのスキル発動も！

属性もシンプルに４つだけ。攻撃範囲というテーマに絞って初心者にも分かり易く設計されている

「「斬」「打」「突」「遠」の4つの属性があり、それぞれ攻撃範囲が異なります。敵の配置を見極めて、属性を使いこなそう」※HPより

「斬る」は細身のメイリスとか剣、打つとは斧のような通常バトルアックスみたいなヤツ、「突く」は槍（やり）、「遠」は、弓や魔法などの遠くから戦闘をサポートするといったファンタジーものの合戦では、当たり前のような分かり安い設定です。武器をモチーフにした属性は、土とか光とか炎とかみたいに多くの属性を覚えるのが苦手という主婦や小学生なども入り易い設定だと言えそうです。そういえば、仕込みかどうか分かりませんが、「チェーン・クロニクル」は女性（主婦）や児童なんかもやっているのだとか・・・セガの戦略としては、タップするだけのガチャ―ゲーから、中小ベンダーではまねできない、こいういう大作RPGをつくりつつ、敷居は中小ベンダーがたぶらかしている女性や児童層へつきささるようなヤツをどんどん出してポジショニングして行こうとういう感じなのかもしれませんね。

騎士団モード（群集戦）

最大20人まで参加して合戦が味わえるモードを搭載。1日2回のイベントに参加してスコアを稼げるとった赤・白どっちに入る的なプチイベントはDAU（デイ・アクティブ・ユーザー）とリテンション率（継続率）を押し上げること間違いなし。空き時間に、「おっと」やっとかなきゃという心理をうまーくついている放置系のイベントとはさすがなのです。