異世界転生・ファンタジーなラノベって大人向けという感じでさまざまなものが書かれているけれど、いろいろ出尽くした感が否めない感じがいますが、あくなき需要があるのも事実。
ライトノベルというとキャラクター小説ともいわれ10代からのローティーンの男子や女子をターゲットに、十年弱の人生経験の中で本能的にあははうふふと読み進められるようなそんな読み物として確立されてきたという経緯がありそうですが、そんな当時の読者も大人になり、多分今だと30代中盤から40代に差し掛かっているような感じだと思われます。
また、そうした人たちがWEB小説なんかに自らの人生経験なんかも踏まえて読み物を投稿しはじめたりしているというのも、作品の中身に知的で、ストレスをためて働く人の妄想を具現化してある読み物風になっていたりすると、思わず同じような内容を求めて、異世界転生モノをよみたくなってくるのも一つの理由かもしれません。
一方で、ガラゲーのころから出てきたケータイ小説と呼ばれる、これって小説?ぐらいに言われていたローティーン向けの純愛とか偏愛というか10代の人生経験の中で思春期を迎え、脳内異性のことで満タンとか、人生経験年数の少ない彼、彼女たちから見た刺激が満載の、純愛、オカルト、ホラーSFみたいな大人が読むとどこが楽しいの?みたいな小説も、スマホアプリサイトなんかを筆頭に最近聞きなれない出版社からいろいろ出ている流れもあるみたいですね。
ただ、10代はやはり読み物としての小説というのはなかなか売れないみたいで、稼ぎどころはコミカライズといって漫画にしてようやく”売れる”というのが実態みたい♪って某出版の人もいっていたりします。
そういう意味では、WEB初が多いような気がしますが、異世界転生モノというモチーフはどちらかというと大人向けの作品が多いという感じですね。
では、なぜ大人向けが異世界転生なのか?について考えてみたのですが、実は文化レベル、技術レベルが違う世界へ転生したり、転移したりして、その知識ギャップや、カルチャーギャップを逆手にとって、偉業を成し遂げるもしくは、不運な最後を迎えるという作品って映画とか小説とか結構あったりしたと記憶しています。
このギャップというか、現実世界ではたわいもないことだったり、そんな知識があってもしがない一般ピープルでしかない普通の人が、500年前のヨーロッパの中世とか、江戸時代とかに存在したら、それはもう知識だけでもチートなすごいポテンシャルのある人になっていますという能力を演出するという点がキモなんだと思います。
普通の人をヒーローとして描く、そして考え方や人生経験はリアルに読む読者層のマインドや経験に共感、同じ目線であるような登場人物を描くことで、感情移入しやすく、まるで自分のことのように、物語に引き込まれてしまうというという感じでしょうか。
そういう意味では、人生経験を25年ぐらい経験し、学業や受験やスポーツ、仕事、恋愛の駆け引きなど成功も失敗も苦いも甘いもなんとなくでも経験して脳内に刻まれている大人にとって、今、しがない人生をくらしているのですが、そういう自分も実は環境が変われば!ひょっとしてみたいな妄想を掻き立てるのには、異世界転生というモチーフはまさにぴったりフィットするということもわかる気がします。
昔から庶民に人気のあるわらしべ長者風な昔から物語、乙女のシンデレラストーリーともいわれる灰かぶりの少女しかり・・・どん底からの現状を打破するという物語に今の自分と照らし合わせて勇気をもらう!といったモチーフは大人の庶民に広く受け入れらていた物語プロットであるというのこの論拠を裏付ける証拠とでも一応言っておきますが、
ただ、この異世界転生モノにも個人的には3つほどパターンがあって、それぞれの人生経験レベルの応じたポートフォリオを構成しているような気がしています。
つまりだいたい今の日本ではこういう3タイプぐらいの大人の人生経験組に大きくわけられるという見方もできるかもしれないですね。
ということで3つのタイプがどんな感じがかるーく分けてみました♪
1つ目は、だめだめ男子が、チートで俺つえーぇって感じで周りから畏怖の目でみられながら、女の子のありえないほど持てまくるっていう本能的な要求を満たすもの
2つ目は、どん底な逆境から、汗と涙と血のにじむような努力で成り上がっていく、地道で謙虚な気持ちを思い出させてくれるもの
3番目は、地頭の良さをトレーニングするような軍記もの。現代知識を生かして異世界で内政チートしたりと、今の知識をもったまま違った環境へいって力を振るいたいとむずむずしている人の心を満たしてくれるようなもの、
だいたいこの3つのパターンにハマるものが多いのではないでしょうか。
これは言い換えれば、働いているであろうターゲットとする読者のその時の精神状況やモチベーション状況にも関係が多々あるとは推測しますが、上記の3つのタイプに分かれる読者を想像するとなるほど、一概にあたっているかもと思ってしまったりもします。
1は、楽観主義的な人、もしくは純粋にエンタメ妄想したい人例えば公務員のような仕事してて時間に余裕があったり、いい年こいて親にまだパラシトしてシングルしている人など・・・、2はまじめでこつこつブラック企業でも一生懸命働いている人がふと手にとって呼んで、この作品おもしろかったぁ!とかいう人、3は、一応最先端で働いていたり、責任ある役職なんかでついているちょっとしたエリートな人とかで、知的な駆け引きとか軍記ものをよんで、人間づきあいとか、仕事の進め方とかと照らし合わせて楽しむ人
って感じでしょうか?
当然1の方がマーケットしては買う可能性がある人が多く、次に2、3はニッチだけど、深い内容が多く、良作が多いという感じが分かる気がしませんか?
そういえば..大したことでないことが、環境が変わることで大したことになるというギミック。こういうギミックがある前提で、人生経験を積んできた大人が、今の知識のまままた学生にもどってやりなおしてみたいとふと思うそういうところをついているのが異世界転生モノのキモがあるようにも思いますが、転生して、赤ちゃんからとか若い少年少女になって成長していくプロセスが描かれている作品なんかはまさにこう欲求ニーズに即して作られたプロットだと言えるかもしれませんね。
ということで、蛇足ですが、異世界転生モノが20代30代以降の大人になぜ受けるのか?というテーマについてその理由(ワケ)を書いてみましたが、皆さんどうですか?
てきとう: 大したことでないことが、環境が変わることで大したことになるというギミック。こういうギミックがある前提で、人生経験を積んできた大人が、今の知識のまままた学生にもどってやりなおしてみたいとふと思うそういうところをついているのが異世界転生モノのキモってことかもしれません。
戻る