人は物事をシンプル化してみるという能力が本来整っているそうです。例えば自転車なんかにのってスピードがでてくると、周りのどうでもいい景色は流れるようにぼやけて、進行方向の風景がくっきり見えるようになるという風にですね。
全ての情報を処理しようとすると脳が疲れてしまうからだといわれているようですが、人の思い込みについても、このような脳内処理が働くみたいです。
ハロー効果というのは物事をシンプルに処理したいという人の性質の事で、重要な情報を得る前に上辺だけの情報から過剰にシンプルに判断しようとしてしまうことを言うそうです。つまり過剰なまでにテンプレな思考に当てはめて判断してしまうとうヤツですね。
バイアス効果とは、以前に自分が経験したり、それによりもった固定概念をベースに勝手に思い込んでしまい、新しい情報やシグナルが目の前にあったとしても、それに気づくことができずに、思い込みにより間違った判断をしてしまうということです。
みなさんも手を胸に当てて思い出してみてください。過去に直感だけで決めようとしたり、第一印象だけで彼はいい人♪ってきめちゃうと後で失敗することが多いという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか?
確かに恋愛とかには一目見たときに「ビビビーンときたぁ!!!」というのが決め手となることも多いようですが、実際にはほとんど判断する情報がない状態で、はじめの印象が先入観となり、それがあたかも確信であるかのようなバイアスがかかることで、本当の実態とはとはまったくちがった思い込み判断をしてしまうという人間の認知プロセスがそれにあたるようです。
ハロー効果というのが起こる原因としては物事のい面だけで判断することで即断が可能になるという野生的な反応をすることが可能となる能力みたいです。
原始的な時代では確かに生存に有利だったようで、遺伝子手的に引き継がれているそうです。
現代社会では、人の肩書や容姿だけみてその人の社会的地位や、人格なんかを決めちゃうような感じで誤認しちゃうケースや物語などでも貧乏くさいおじさんが実は大物貴族だった!とか、日本の時代的のテンプレートとしても有名な水戸黄門なんかも、この印籠が目に入らぬか!といって最後に実は普通のおじいさんだと思っていた人が凄い地位の高い人だったとかそいうケースなどが想像できます。
あと恥ずかしい勘違いとしては、目が合っただけなのにあの人「私に気があるのかも!」って勘違いしちゃうようなケースなんかもそうかもしれません。人は視線を感じることがあると思うのですが、自分が気にして見つめてばかりいたら、その気配を相手が察知して目が合う確率は断然にあがるはずだということが分からずに「気があるのかも?」と勘違いしちゃうというヤツですね。
ということで、物事を直感で判断しようということは実はそれなりのリスクがあるというお話でした。
出典:Thinking,Fast and Slow:
Of two minds: how our behavior is determined by two different systems – one automatic and the other considered.Snap judgments: how the mind makes quick choices, even when it lacks enough information to make a rational decision.
Of two minds: how our behavior is determined by two different systems – one automatic and the other considered.
しろ: 早とちりとか勘違いするようなこういう人って結構いるような気がする。そして、案外みんな実は心当たりがあるのかもしれないです。特にまだまだ人生経験の浅い思春期の時とか・・。
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