小さいころに親しんだ童話や童謡には作品の由来だとか、本来はエロティックで残酷だったりだとか隠された真実というのがあるのを知っていましたか?特に昔からある童話や童謡、民謡は昔から言い伝えらえていた恐ろしい教訓やエピソードなどを後世にそれとなく伝えるために柔らかくなっていることが多いようですが、実際にこんな真実があったという事例をまとめてくれるアプリとその中身を少し紹介します。
赤ずきんちゃんとうお話しは、おばあさんの家にお使いを頼まれてその途中で狼に合、だまされて道草をします。狼はおばあさんを食べて家で待ち構えて赤ずきんも食べられてしまうのですが満腹になった狼を漁師が倒し、狼のお腹から2人を救いだすめでたしめでたしというお話し。
教訓としては、言いつけを守らず道草したことを反省していい子になるというお話し。
でも本当のお話しは、
・おばあさんを食べた狼は、おばあさんの肉と血をワインと干し肉だといわれて食べるシーンがある。
・赤ずきんちゃんが来ている服を脱いで暖炉にくべるというシーンがある。
・おばあさんは助からず、赤づきんちゃんだけが助かる
もともとはペローという人が作成した童話なのですが、赤ずきんちゃんが裸になるシーンがエロチックだということや、おばあさんの肉や血を赤ずきんちゃんが食べる(カニバリズム)なところが残酷だということや、だんだん改変されていきグリム童話では狼のお腹から2人とも助かるというエピソードに変えて、子供でも読めるに味付けされたりといろいろ変遷しているという事です。
1284年6月26日にドイツのハーメルンで子供たち130人が突然行方不明になった実話の事件に基づいたお話だった!
この話は、ネズミ退治を依頼した男が実際にネズミ退治したのに町の人は約束を破り報酬を出し渋ったために、笛を吹きながらハルーメルンの子供たちを連れ去ってしまったという物語ですね。
実際の実話では4つの失踪説があるそうです。
子供たちの失踪説1「遭難説」
1284年6月24日は夏至の祭りの日にあたりハルーメルン地方では山に夏至の火を灯す習慣があったそうです。でもその山には切り立った崖があり、子供たちが大人の真似をしてそこに生き落ちてしまったのではという説
子供たちの失踪説2「ハンチントン舞踏病説」
子供たちが何らかの伝染病にかかり、住民に感染しないように町から誘いだされて別の場所に隔離されたという説。ヨーロッパではなんどもペストなどが流行ったそうですがその時も隔離する対策がとられたそうです。
物語で笛を吹く男の後を子供たちが踊りながらついていく様子から「八チトン舞踏病」ではないかと推測する人もいるようです。
子供たちの失踪説2「少年十字軍説」
巡礼や聖地奪還ための傭兵として育成するために子供たちが集団から連れ去られたという説です。名前不明な笛吹男は聖地巡礼の宗教指導者か、十字軍徴兵官だったのでは?と推測する人もいるようです。オスマントルコなどでは、イェニチェリという西欧世界から誘拐してきた子供を精鋭部隊兵士として徹底的に鍛えた部隊があったそうですが、少年十字軍説はまさにこのイェニチェリのようなイメージなんだと思います。
子供たちの失踪説2「子供開拓者説」
東ヨーロッパの未開拓地を開拓するために親とともにハルーメルン市を出て行ったとする説です。この時代にできたいくつかのヨーロッパの都市はハルーメルン地方に代表されるドイツに住んでいた民族による植民により気付かれたとも考えらているようです。
どうでしょう?ちょっと垣間見ただけでも、小さい頃に読んだり聞いたりしたお話しや童話なんかには、実はこういうことだったとか、実在したこういうエピソードをのちの時代にいろいろな尾ひれがついて今の話になっただとか、昔起きた事件や教訓を後世に伝えるためにいろいろとオブラートが絡みついているものが結構あるというのがなんとなくわかったのではないでしょうか?
現代の世界というのは有史以来もっとも平和で恵まれた時代といわれています。まぁ先進国や発展途上国に代表される環境かも知れませんが、中世の時代や近世にいたるまでは、今からすると残酷で残忍なことがいたって普通だったりするような過酷な環境かで人々は生活をしていて、その中で言い伝えられるようになった童話や教訓を盛り込んだ古い話というのは今の人が当時の状況をまじまじと反映した原文やオリジナルを読むと「うゎっ!」って思ってしまのも至極当たり前なことだということもわかる気がします。
気になる童話や童謡などインタネットが普及した今であればWikipediaやデータベースやさまざまなアーアイブベースなどから原典や本当はこういうエピソードだったとか、この童謡が作られた背景は実はこんなんだっただとか調べることができますが、ちょっとした空き時間にちょっとまとめてみてみようかなぁという時などは、↓下のアプリなどから代表的な童話や童謡などの隠された真実などを見てみることからスタートして、興味がわけば自分でいろいろと調べてみると新たな発見ができるかもしれません。
しろ: 昔から伝わる童話や物語の裏には、今から思うと想像もできないような過酷で残忍な環境が普通な感じで暮らしていた人々の価値観が反映されている点を考えると、古いお話し程今その原典を調べることで、今ではタブーだったりするような真実なお話に衝撃を受けるというのは至極必然的なことなのかもしれませんね。
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