魔女と魔城のサバトマリナ（ラノベ/小説・紹介・感想）

著者：雨木シュウスケ (著)
イラスト：POKImari (イラスト)
出版社：講談社ラノベ文庫

高校入学を控えた主人公遼平。お隣同士の知人の姉、綾音（あやね）のことを綾姉（あやねえ）としたい、5年ほど前から密かに思いを寄せています。
そんな綾音は体が弱く何度も入退院を繰り返し、外出の時は車椅子を使っています。黒髪の美女で、ちょっと大人びた少女で、男勝りな口調の綾音ですが、年齢は主人公よりも一つ年上ですが、病弱なためだったせいか、学年は主人公と同級生でこれから高校入学というのは一緒という登場人物設定です。

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ラノベ･原作 , 学園モノ , 更新情報 , 現代ファンタジー

思いを寄せていた彼女は魔女。そんな彼女をを守るために、一途に戦う主人公とのラブストリー＆バトルロワイアルモノ。

高校入学を控えたある日、入院していた綾音が家に帰ってくるのですが、綾音の事が心配でたまらない遼平は検査入院しただけだからなんでもないと彼の事を切り捨てる綾音に思わず、「彼女のことが好きで好きでたまらない！」から心配していると口に出してしまいます。

遼平の思いを聞いた綾音は彼に「信じてくれ」と言いながら彼を剣で刺してしまいます。

「えっ」という展開ですが、実はこれはシュバリエとして彼と契約するための儀式。
綾音に突然刃物で刺された遼平が意識を取り戻すと、車いす姿で、入学予定の新風館高校（しんふうかんこうこう）の制服をきた綾音とともにスタジアムみたいな場所にー。

実は、綾音はサバトリマナという戦いに出場する魔女。
魔女たちはシュバリエ（フランス語で騎士）をパートナーとしてトーナメントを戦っていくのですが、遼平に告白しされた綾音は彼をシュバリエとして契約することを決意します。

身体が弱く、車椅子姿でサバトリマナへで戦う綾音を守るために、5年前から思いを寄せていた遼平は一途に守り抜きます。
そんな事を計算しているのかどうか、こころの内が良く分からないクールビューティな美少女綾音さん。

実は病気がちな彼女は生きることに希望をもっていないみたいなのですが、自分の事に思いを寄せてくれる遼平が、彼女の生きる目的になるかどうかは物語の中で是非確認してみてはいかがでしょう？

近代魔女同士の決闘！サバトリマナ

近代魔女同士の決闘サバトリマナでは、魔女はシュバリエという契約パートナー共に闘う。でも、シュバリエが見つからない魔女は人形やモンスターを契約で従えて戦う魔女もいたります。

設定としては、心が通じ合うパートナーが見つからない残念な魔女さん的な感じになっています。

綾音：「私にはお前が必要だー。」

綾音（あやね）が遼平（りょうへい）に発したこの言葉が意味するところは・・・
生きる目的を見つけられない綾音が生きる意味を見出すパートナーとして遼平を認識するようになるのか？気になるところ。

主な登場人物

柊遼平（ひいらぎりょうへい）：綾音に告白した主人公の少年。彼女を守るためにサバトマリナと呼ばれる戦いにシュバリエ（騎士）として参加する

眩星綾音（くらほしあやね）：遼平の友人の姉。隣の家に住むんでいるが、体が弱く入退院を繰り返す。外に出る時は、車椅子を使っている。

桜宮姫花（さくらみやひめか）：魔女の名門桜宮家の娘。

野々薫（ののすみれ）：綾音の中学生時代の同級生。物語冒頭では、綾音と違い忠誠を誓い契約したシュバリエがいない。

魔女と魔城のサバトマリナ

魔女と魔城のサバトマリナ (講談社ラノベ文庫)
発売日：2017/3/21

あらすじ(Amazonより):「おれ、綾音のことが好きだから!」遼平がある日、友人の姉・綾姉（あやねえ）にそう告白したとき、世界は変わった―。遼平の胸を貫く、綾音の手から伸びた刃。加えて次に彼が目にしたのは、制服姿の綾音と、眼前に立つ巨大な化け物だった。実は、綾音は魔女であり、遼平は彼女を守るシュヴァリエとして、近代魔女同士の決闘―サバトマリナを戦い抜くことになったのだ!ひとまず戦いを終えた遼平は、綾音とともに学園に通うことになる。だが、魔女やサバトマリナといった存在以外にも、世界へのいろいろな違和感が拭えない遼平。そして、まるで覚めない夢のようなこの世界に遼平を閉じこめているのは、綾音以外に考えられず…!?

しろ：車椅子で体が弱い何を考えているのかつかみどころのないヒロインと頑なに彼女を守る主人公。時に思わせぶりな誤解もなじえつつ、手に汗握る学園バトルモノとしては安定感あると思います。

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