ときたま無性に切ない青春ラブストーリーを読みたくなることってありませんか?
胸がキュンキュンしたり、涙腺から涙がでそうになるような体験を無性にしたくなるときがありますが、これって精神バランスをとるためのある意味、ストレス発散みたいなものなのかもしれません。
キュンキュンしたり、涙を流したり・・・
そんな物語や体験を求めるのは、「一種の憧れ・・・」というよりも、もはや人間の生理的な欲求というヤツなのかもしれません。
特に子供から大人になる時期というのはそういうのが顕著になる時期。
いろいろな感情を理性で制御しながら人間関係を気付いて社会化するような時期って多感な感情が芽生え、ある人は芸術に目覚めたり、恋愛感情に芽生えたりするかもしれません。
ケータイ小説というと10代の女の子をターゲットにした作品が多いのはある意味、男のよりも心の成長が早い女の子のこうした心の発散という需要を満たすための商品ということができるかもしれません。
よく言われますが、男の子はこの時期頭と下半身に走る感じ、女の子は、胸のトキメキなんかへ走るというイメージでしょうか。
ケータイ小説によく登場する不思議な男の子。
友達関係や、失恋、いじめなど、10代の女の子が抱える典型的な悩みや苦悩をもったヒロインが、田舎や街の特定の場所で不思議な男の子と出会い、彼の無機質なやさしさやどこか心を包み込んでくれるような言動に、だんだんと癒され、心と心を通い合わせていくという感じのプロットがよくあるパターンですね。
でも、女の子の心が癒され、「もう大丈夫」って状態までに心が成長すると、その不思議な存在だった男の子は女の子と別れを告げる・・
もしくは、その不思議な男の子は、実は幼少期に女の子と運命的な出会いをしていて、もうこの世にいない存在で、分かりあえた時にはお別れが待っている・・
決して成就しないラブストリーっていうヤツです。
「別にリアルに存在する同世代の男の子でもいいんじゃないの?」って思う人もいるのかもしれませんが、実際どう盛大の男の子って実は女の子よりも精神的にはまだまだ幼かったり、心のステータスとしては、苦悩を抱えた10代の女の子を癒してくれるような人って実はそうはいないんですね。
ということで、幼少期にゆかりのあった男の子でこの世にもう存在しなかったり、縁もゆかりもないように見える不思議な存在の男の子が実はヒロインの事を想う(助けようとする)きっかっけが不思議な接点で持っていた・・という設定の方が、実はリアリティが出て感情を揺さぶってくれるのだと思います。
ということで、ケータイ小説でよく見かける不思議な男の子の持つ効果と役割とは、ヒロインと同世代のまだ心が幼い男の子の代役として、
・見守り視点で主人公の心を癒してくれる存在としての役割
・苦悩を抱えた女の子が憧れ、恋愛感情を持つ相手として最適な幻想を描き出す効果
こんな感じの効果と役割があるのでは!?ということを仮説とかんがえてみました。
ということで、切ない感じの青春ラブストーリー小説を読みたいと思う人は、「青春・恋愛ラブストーリー」コーナーから当てはまる作品があるか探してみてはいかがでしょう?
しろ: 幻想的で切ない青春ラブストーリーって、夏休みのような普段と違った時間がとり易い時に読むにはぴったりのモチーフの作品だったりますね。 夏の時期に書店にいくと、平積みされている作品の多くがこれ系だったりしますが、こうした作品に共通するプロットや設定なんかを理解して作品を探すと、いい作品に巡り合う確率が高くなるかもしれません。
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