著者:入間 人間
イラスト:のん
出版社:電撃文庫
この作品は、入間人間氏の百合ものという作品になると思いますが、お話時代はルポルタージュしているかのような2人の少女が学校という狭い世界の中で何気なく出会ったことをきっかけに、友情や心のよりどころを求めていくといったようなあるあるっ!と共感していまうところというか、学生時代のちょっとした一コマを懐かしく思えるようなそんな作品だと思いました。実際勉強とか部活で忙しくて友達つるんでいないと不安だったという人って実はそんなにいないのかもしれませんが、それでも教室内外で誰かしらにそいう気遣いをしたり、心のよりどころを求めていたことは確かなハズ。でないとボッチな学生生活というのは苦しいはずなので、俺は、私はそんなことなかったといっても知らず知らずの内にそいういうことを経験しているんでしょうねぇ。そいう意味で百合ということは抜きしても、学生時代の自分の年齢だったころはこんな感じだったんだろうなぁとふと懐かしく思えるような和める本かもしれません。
安達としまむら (電撃文庫)
発売日:2013/3/9"
あらすじ(Amazonより):体育館の二階。ここが私たちのお決まりの場所だ。今は授業中。当然、こんなとこで授業なんかやっていない。ここで、私としまむらは友達になった。好きなテレビ番組や料理のことを話したり、たまに卓球したり。友情なんてものを育んだ。頭を壁に当てたまま、私は小さく息を吐く。なんだろうこの気持ち。昨日、しまむらとキスをする夢を見た。別に私はそういうあれじゃないのだ。しまむらだってきっと違う。念を押すようだけど、私はそういうあれじゃない。ただ,しまむらが友達という言葉を聞いて、私を最初に思い浮かべてほしい。ただ、それだけ。日常を過ごす、女子高生な私としまむら。その関係が、少しだけ変わる日。
安達としまむら (2) (電撃文庫)
発売日:2013/9/10"
あらすじ(Amazonより):今まで興味なんかなかった。ないフリをしていた。だれにも、なにもほしがらなかった。だけど今年は違う。私が初めて願うクリスマスプレゼントは、しまむらとのクリスマスだった。今までなんとなく毎年過ごしていた。強い関心があるわけでもなかった。だけど今年は違う。少し気を遣って、安達へのクリスマスプレゼントを選ばないといけない気がしていた。変わらぬ日常を過ごしていた女子高生の安達としまむら。そんな2人の関係が少しだけ動き出す。
安達としまむら (3) (電撃文庫)
発売日:2014/8/9"
あらすじ(Amazonより):"2月14日、バレンタインデー。二人の元にゆるくてあま~い一日がやってくる。 2月4日、バレンタインデー10日前。放課後に二人で出かけたモール内のドーナツ屋の前で、安達が聞いてくる。 「14日に、しまむらはなにか、用事ありますか?」「ないですけど」「ないなら、14日に、遊ぼうという……」鼻の上に加えて、手の甲まで真っ赤に染まっていた。 そんな安達の決意や覚悟に感心して、私はこう応える。「いいよ。今年はバレンタインをやっちゃおうか」 2月14日までの10日間。安達のどきどきな10日間が、しまむらの日常に彩りを与える。そんな二人のお話。"
安達としまむら (4) (電撃文庫)
発売日:2015/5/9"
あらすじ(Amazonより):"高校二年生になった安達としまむら。 しまむらの友達に、安達の心は揺れ動き……。 桜の季節、しまむらと同じクラスになれた。でも、しまむらは近くの席の女子とお昼を食べるようになった。……なんか嫌だな。私はどうしたらいいんだろう。 ある日の昼休み。近くの女子集団に声を掛けられた。なんとなく安達の方を見ると、目が合った途端、顔を逸らされた。女子集団の輪に入り、もう一度安達の方を見たら、一人で教室を出て行ってしまった。私もパンを買いに行くのになぁ。まあ、行く途中で見つければいいか。 しまむらと前みたいに仲良くなるには……そうだ、お泊まりだ!?"
安達としまむら (5) (電撃文庫)
発売日:2015/11/10"
あらすじ(Amazonより):"高校二年の夏休みはイベントがいっぱい。 安達としまむら、二人で過ごす二度目の夏。 夏休みはしまむらと会えなくなる……お祭りに行ったり、プールで泳いだり、一緒にアイス食べたり、やりたいことがいっぱいありすぎて……そうだ、やりたいことリストだ! かきかきかきかき……。 夏休みはいいものだ。なにがいいって朝、無理して起きなくていい。でも、やることがなくて、時間が過ぎるのが遅い。安達は何をしてるんだろ。バイトかな。っと、電話だ。花火大会? 別にいいけど──。 安達としまむらの夏休み。去年とは少し違う、高校二年の夏休みが始まる。"
安達としまむら6<安達としまむら> (電撃文庫)
発売日:2016/6/10
あらすじ(Amazonより): 喧嘩の仲直りを経て、元の関係に戻ったかに見えた安達としまむら。しかし、安達のしまむらへの想いは、現状維持で満足することを許してくれず、流されるのでは無く、自ら先へ先へと進もうとしていた。「しまむら、遊ぼう!」「え、無理無理。お盆は祖父ちゃんたちの家に行くから」「そうなんだ……何泊?」「三泊四日の予定でございます」「じゃ、じゃあ。四日後、また来ても……」 「あー、じゃあ帰ったら電話するから」「待ってる」 しまむらを待ちきれず、電話とメールで連絡をしてしまう安達。そんな様子に、しまむらの中でも安達への想いが変わりつつあった。そして迎えた花火大会の夜。浴衣を身に纏い、お祭りの喧噪の中を歩く二人。安達のしまむらへの想いは、花火とともに大きく舞い上がる。
安達としまむら7 (電撃文庫)
発売日:2016/11/10
あらすじ(Amazonより):
付き合うことになった安達としまむら。 二人の関係がちょっとだけ変わる。
しまむらと付き合うってことは、うーん、まず、い、一緒に登校するとか…で、いいんだよね…。でも、何時に迎えに行けばいいのかな。自転車どうしよう…しまむらは歩きだし。…早く学校始まらないかな。安達と付き合うことになったけど…、何か今までと変わるのかなー。…安達は変わるんだろうか。でも、付き合うってどうすればいいんだろ。うーんよくわかんないな。大丈夫なのかね。お祭りでの告白から、彼女と彼女になった二人。夏休みも明けて新学期。これまでとちょっと違う高校生活が始まる。
くろ: 入間人間氏も百合をモチーフした作品を5巻も出しているんですね。作家であれば、このカテゴリーについて誰しもトライしてもたいと思うモチーフなのかもしれませんというか、人間の心を描こうとしたときには深ーい何かに触れることができるモチーフなのかもしれません。
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