著者:細音 啓 (著)
イラスト:竹岡 美穂 (イラスト)
出版社:富士見ファンタジア文庫
主人公:ネイト13歳。アカデミーに飛び級で編入してきたちょっと異端な詠唱を先行する少年。ヒロイン:クルーエル16歳のクラス委員の2人が学園で出会いお互いの存在に触発されて物語が展開していくボーイ・ミーツ・ガールな物語です。
この物語の世界では触媒を使った詠唱により自分が呼び出したいもの召喚させる召喚術が普及した世界。そして物語はその召喚術を学ぶ学園が舞台に展開されます。
名詠と呼ばれる召喚方法は、触媒と名詠式と呼ばれるセラフェノ音語を詠うことで実現させる感じです。名詠式には、赤、青、白の5色が一般的な属性。主人公ネイトは黒色名詠を先行する異端者。クラス委員のヒロインは赤色。そして、サブヒロインの少女:イブマリーはネイトと同じく不可能とされていた夜色名詠に没頭する女性、そしてもう一人の主人公カインツ。彼は生きる伝説的な存在。3色までの名詠式が限界といわれるなかですべてを極めた人物です。この異なる世代の学生、研究者の男女の志と夢が学園内で交差していく学園ファンタジーって感じの作品です。
16歳のクルーエルは学園には特に目的もなく入学した感じの少女。ただ面倒見がよくてクラス委員もしています。そんな彼女は赤色名詠式を専攻していますが、名詠式を学ぶことに意味を見いだせないでいます。いわゆる目的が見いだせない青春時代の苦悩っていう状態ですね。
そこへ3つも年下の飛び級生徒が編入してきます。ネイトという名の少年は、不可能と言われている夜色名詠式を専攻しています。そんなネイトに興味を持つクリエ―ル。 一方、夜色名詠を実現すべく、生きる伝説としての存在にまでなった虹色名詠士のカインツ、夜色名詠の研究に没頭するイブマリーという名の女性4人が交差していきます。
つながりのなかった世代の違う男女が、実現不可能と言われている夜色名詠をきっかけに交差し、奇跡を実現させる!?っという異世界ファンタジー、学園モノとして読み応えある作品です。
イヴは夜明けに微笑んで―黄昏色の詠使い (富士見ファンタジア文庫)
発売日:2007/1
あらすじ(Amazonより): 彼女は、ずっと考えていた。人と関わらず、孤独な人生。それで、いいのかと。だから、決めたのだ。自分の“心”を形にして詠び出せる、名詠式を学ぶことを。そうすれば、少しでも彼に…何かを伝えられるかもしれないから―。『Keinez』・『Ruguz』・『Surisuz』・『Beorc』・『Arzus』―この五色を基本に、呼びたいものと同じ色の触媒を介し、名前を讃美し、詠うことで招き寄せる名詠式。その専修学校に通うクルーエルは、年下の転校生で、異端の夜色名詠を学ぶネイトに興味を抱く。一方、学校を訪れた虹色名詠士・カインツもまた、夜色名詠の使い手を探していて…!?第18回ファンタジア長編小説大賞佳作受賞作。“君のもとへ続く詠。それを探す”召喚ファンタジー。
しろ: 10代の印象的な物語を飾る竹岡 美穂 さんのイラスとはやはり生えますね。ファンタジー世界の詠唱を学ぶ学園で不可能を実現させようと自然と引かれるように出会い、思いを共有しながら突き進む学園モノって鉄板プロットとして読み応えありだと思います。
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