著者:大根 仁 (著), 岩井 俊二 (原著)
イラスト:
出版社:角川文庫
アニメ映画化もされた本作。一言でいうと、ひと夏の少年たちと少女の不思議な青春ラブストーリーって感じの作品。
50mプールの競争をヒロインなずなと彼女の事に心を寄せる2人の男子がします。はじめはライバルの男の子が勝ちますが、なずなという少女が持っていた不思議な球に「もし、俺がかっていたら」と念じることで、同じ一日が何度もループするという不思議なタイムリープが繰り返されます。
ヒロインなずなは、主人公の男の典道がある意味、競争に最終的に勝つ事、待ち合わせ場所にきて、いっしょに家出に付き合ってもらうこと、そして母親たちに止められること・・などなど未来を予知してあたかも知っているような不思議な少女です。
何度も繰り返すループ。その中でなずなという少女に確固たる恋頃を覚える典道少年。
最後は、夜のプールでちょっと羽目を外して2人で楽しむなずなと典道くんですが、その後2学期にまた会おうね♪と言って別れます。
何事もなかったように、楽しい夏の青春の一幕が終わる・・という感じですが、どこか不思議で幻想的な青春ラブストーリー?ものというエキセントリックな余韻が残る作品というところでしょうか?
打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? (角川文庫)
発売日:2017/6/17
あらすじ(Amazonより):
脚本・大根仁自らが書き下ろした、映画原作小説!
「打ち上げ花火は横から見たら丸いのか、平べったいのか?」 夏の花火大会の日、港町で暮らす典道は幼なじみと灯台に登って花火を横から見る約束をする。その日の夕方、密かに想いを寄せる同級生のなずなから突然「かけおち」に誘われる。なずなが母親に連れ戻されて「かけおち」は失敗し、二人は離れ離れに。彼女を取り戻すため、典道はもう一度同じ日をやり直すことを願うが――。繰り返す夏休みの1日、ふたりが最後に見る花火のかたちは――?
しろ: 原作は不思議な現象と時間ループを通して少年の少女に対する思いが強まるプロセスが書かれていて、あぁ・・10代のころの男の子ってこんな感じだよねぇ・・と共感する部分もあるのですが、劇場作品ではどのような幕引でまとめられているのか気になる所。
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