著者:いぬじゅん (著)
イラスト:中村ひなた
出版社:スターツ出版文庫
両親の離婚で母の生まれ故郷に転校してきた少女。家庭でも、学校でも、周りの人の顔色を見てばかりで、周囲から言われたことを肯定してながら嘘をついていまう女の子の心の葛藤なかが等身大で描かれている感じです。
10代の頃って人は誰しも、周りのよく見てもらおうだとか、余計な気を使ってほしくないだとかそんな自分を守る意味でも、ちょっとした嘘をついたりして・・そしてだんだんとその嘘と現実との狭間があいまいになっていって・・・みたいな妄想癖が出てくるもの。
この物語の少女はそんな自分に嫌気がさしているのですが、そんな彼女の誰にも見抜かれなかった嘘を図星で指摘してくる謎の男の子が出てきます。
小さいころに読んだ絵本の一節で「あるところに嘘ばかりついている女の子がいました・・・」という彼女が嘘をつくようになった切っ掛けとして朧気ながら記憶していた一節が書かれた切れ端をその男の子が渡した本から見つける主人公の少女。
彼女がこれから嘘をつかず充実した毎日を送れるようになるのか?そいて彼女の嘘を見抜いた謎の男の子の正体は、誰?という伏線が気になる物語。
「〇〇は〇〇の嘘」ってタイトルの作品ってそういえば、他にもあったけど・・やっぱ最後は涙が出てしまう展開になるんでしょうね。
三月の雪は、きみの嘘 (スターツ出版文庫)
発売日:2017/5/27
あらすじ(Amazonより):自分の気持ちを伝えるのが苦手な文香は嘘をついて本当の自分をごまかしてばかりいた。するとクラスメイトの拓海に「嘘ばっかりついて疲れない?」と、なぜか嘘を見破られてしまう。口数が少なく不思議な雰囲気を纏う拓海に文香はどこか見覚えがあった。彼と接するうち、自分が嘘をつく原因が過去のある記憶に関係していると知る。しかし、それを思い出すことは拓海との別れを意味していた…。ラスト、拓海が仕掛けた“優しい嘘”に涙が込み上げる―。
しろ: 青春感動モノなのですが、ケータイ小説によくある謎の男の子の正体が誰で実は・・という伏線が気になる典型的な作品と言えるかも。10代の女の子ならば思わずあるある!と思えてしまう周りの人に合わせて嘘をついてしまうという心理とその嘘を見抜く心当たりのない同級生の男子の存在ってミステリアスですよね。彼の存在が物語の終盤でどう感動へ結びつくのか?をもちながら読み進める感じの作品だと思います。
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