著者:岬 鷺宮 (著)
イラスト:
出版社:メディアワークス文庫
何の所縁もない全然タイプの違う2人の高校生の男女が、タイムループを通して思いがけず出会うという王道青春モノ。男の子はピアノコンクールを1週間後に控えた目白高校2年中瀬辿。女の子は北池袋高校2年の山田千歳。中学時代から仲が良かった同級生から告白されて戸惑いを覚える女の子。
男の子はピアノコンクールを前に完成には程遠い課題曲、自由曲という状態に焦り1回目は後悔してしまいます。女の子もと友達としていたかった男の子からの告白に答えるも、それは後悔の始まり..という感じになるのですが、実は2人は最後の同じ1日が繰り返している(ループ)していることに気が付きます。
そんな時、いつもちらっと目にしていた山田千歳に声をかけた中瀬辿。2人はお互い同じ1日を繰り返していることを突き止め、そして、そのループを終わらせるためには、後悔しない最善の1日として満足してその日を終わらせることではないかという仮説を立てるのです。
ということで、全然接点がなかった男女が一つの目的の為に協力しながら接近していくのですが、一方はピアノコンクールという自分との闘いが課題の男の子、もう一方は味方によってはリア充なギャル風女の子の、友達以上、恋人未満な男子との人間関係が課題の女の子。2人の男女がタイムループというSFな触媒を通してどんな化学反応をしていくのか!?とんなのを楽しみながら読める作品だと思います。
僕らが明日に踏み出す方法
発売日:2017/6/24
あらすじ(Amazonより):「納得できるまで、今日をやりなおせたら」―そう思ったことは、ないですか?ピアノコンクールを一週間後に控えた少年・中瀬と、同じく一週間後に告白の返事を待たせている少女・山田。ふたりはある日、同じ一日をループしている自分に気づく。次の日へと進むための条件は「『最善の一日』と思える一日を過ごす」こと。目の前にいるキミの、本当の願いはどこ?わたし達が出逢った理由は―?廻る毎日に二人が見つける「明日に踏み出す方法」は―。
しろ: 夏休みシーズンなんかになるとこういうちょっと郷愁漂う青春モノってどことなく読んでみたくなるもの。気温があがると、海や山、街へ繰り出して!みたいな心がちょっと活性化するのが若いという証拠だと思うのですが、そんな中、リア充とはちょっと線を引いている人、書店でなにかいいのないかなぁー。と本を探すような人にはおすすめの一冊かもしれません。
SF , ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
戻る
表紙の絵は異世界ファンタジーっぽく見える作品ですが、バリバリの近未来SF作品というのが面白いです。多くの人がプ...
スマートフォンやスマートウォッチみたいな電子デバイスを常に見るような時代になったと言える今。言葉の意味や、そう...
この作品を一言でいうならば、恋愛関係にあったと思っていてお本当は違っていたみたいな、恋人同士が引き合う力学をS...
何の所縁もない全然タイプの違う2人の高校生の男女が、タイムループを通して思いがけず出会うという王道青春モノ。男...
SF , ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
不安を覚え始める10代から成長する少女が体験した不思議な未来視体験。よくありがちなモチーフなのです。父親がいな...
物語の世界は現代風な架空の世界。戦後日本が東西に分けられているという世界観です。政治家や軍人という大人の事情に...