著者:知念 実希人 (著)
イラスト:
出版社:光文社文庫
物語の世界は現代風な架空の世界。戦後日本が東西に分けられているという世界観です。政治家や軍人という大人の事情による文壇状況の日本。そんな日本で、死にたがりの少年とエキセントリックな美少女が出会うボーイミーツガールな奇想天外な物語だと思います。
男の子は女の子から、「テロ活動に参加してくれればご褒美として私が殺してあげる」とそそのかされて、「どうせ死ぬならかわいい子に殺してもらいたい!」という下心もあいまって、彼女の”テロ活動”とやらに翻弄されつつ巻き込まれていくのですが、話としては10代の高校生が、大人たち向けて示す奇想天外なテロ活動ってどういうもの?というのが読み進める中で気になってくる作品。
表紙の絵の拳銃を向ける少女と、背景の花火のような、爆発のようなシーンを目に焼き付けて読み進めると面白いかもしれません。
屋上のテロリスト (光文社文庫)
発売日:2017/4/11
あらすじ(Amazonより):
――『仮面病棟』「天久鷹央の推理カルテ」シリーズの著者が贈る文庫書下ろし最新作!
一九四五年八月十五日、ポツダム宣言を受諾しなかった日本はその後、東西に分断された。 ――そして七十数年後の今。 「バイトする気ない?」学校の屋上で出会った不思議な少女・沙希の誘いに応え契約を結んだ彰人は、 少女の仕組んだ壮大なテロ計画に巻き込まれていく! 鮮やかな展開、待ち受ける衝撃と感動のラスト。世界をひっくり返す、超傑作エンターテインメント!
しろ: ある意味、大人=体制に対するちょっとアナーキーな10代のアンチテーゼな青春モノって感じでしょうか?若い子が大人が予想もしないような手にうって出る、それもかなりインパクトがあって、世界を動かすかも・・というモチーフはワクワクするものがありますよね。
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