著者:川瀬千紗 (著)
イラスト:フライ
出版社:メディアソフト
一見柴田という少女がヒロインって感じがするのですが、実は死んでしまった主人公の双子の妹の本当の気持ち、そして隠された秘密・・を巡りそれを紐解いていくという感じの物語です。
兄である主人公と、彼の親友の男の子。親友の男の子は主人公の妹楓のことが好きで告白するのですが、彼女からの返答は、兄が好きだから・・的なものだったりします。でも実際は嘘だったりして、本当は妹楓も彼のことが好きだったり・・・
でも彼女は実は難病に置かさせれていて・・それを知っているのは家族でも年長の兄と親だけ、そして・・・妹と友達だった柴田さん。
柴田優という少女は、完璧美少女なのですが、自分の事を「俺」と呼び、告白してくる男子を刺々しい言動で一括するクラスでも人を寄せ付けない怖ーい女の子。
席替えをきっかけにそんな彼女の隣の席になった双子の兄にあたる主人公の男の子。人の洞察力に自信があると思っている彼のお節介から柴田という少女へ声をかけたり、ちょっかいを出していくのですが、話の展開は、今は死んでしまってこの世にいない妹の真実についての探究へとシフトしていく感じです。
本当の事を隠してなくなった妹の気持ちや病等に関する事実。そして復讐劇・・・そんな事を残された数フレーズの語句から、天才少女柴田という少女が妹から引き継いだメッセージとともに紐解いていくというちょっとミステリアスで切ない青春モノって感じです。
――ねぇ、柴田。 (SKYHIGH文庫)
発売日:2016/10/11
あらすじ(Amazonより):高校二年の初めての席替えで僕・中嶋雄太の隣の席になった柴田は、変り者として有名な美少女。 頭はいいけど周りをわざと遠ざけている彼女がどうにも気になり、ちょっかいを出す僕を、ウザがりながらも次第に受け入れてくれる柴田。だが、ある日親友の矢野と共に学校帰りの彼女の後をつけてみると、着いたのは意外な場所だった。そこで僕と柴田は互いの傷に触れてしまい、二人の過去の糸が絡み合っていたことを知る。蟠りと想いで作り上げられた繭を、果たして解くことができるのか――。
しろ: 装丁の絵に惹かれて青春ラブストーリーモノと思い、手に取る人も多いかと思いますが、読み進めるうちに、もうこの世に存在しない双子の妹楓に関する真実がなんだったのか?終盤まで引きずられて一気読みしてしまう・・そんな感じの作品だったります。
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