著者:浅葉なつ
イラスト:くろのくろ
出版社:メディアワークス文庫
伝奇とまではいきませんが、日本人として、なんか懐かしいほのぼのする神様ものなのです。なんかこう、血液の中に流れている源流が安心するみたいな感じでそしょうか。日本には、外来の仏教と神道、お寺と神社が混在する摩訶不思議な状況があるのですが、神社の方の八百万の神様なのです。夏目友人帳とか土着の神様とか物の怪とか出てくるヤツは私も大好きだったのですが、そのようなにおいを感じながら、ほんのりする感じのヤツなのです。
神社といえば、巫女さんですが、、主人公萩原良彦(はぎわら よしひこ)は、実は親子代々八百万のまつられし神様の御用人をしてきていたのでした。当然、アベノミクスやら、IT革命やらがなされている現在では、ダメダメフリーター24歳ということになっていますが、由緒ある御用人をやることになった萩原さんを神社の宮司の娘、穂乃果さんがサポートして行く様もなんかほんのりしたプラトニックな流れがいいのですね。それから、キツネキャラの黄金(こがね)という神様も、ニャンコ先生みたいな立ち位置でなんかいい感じなのです。
もう今年も12月ですが、年末の空いた時間に、こういうのを呼んで、神社に初詣に行きたくなってもいいかもしれませんね。
神様の御用人 (メディアワークス文庫)
発売日:2013/12/25
あらすじ(Amazonより):神様たちの御用を聞いて回る人間―“御用人”。ある日突然、狐神からその役目を命じられたフリーターの良彦は、古事記やら民話やらに登場する神々に振り回 されることになり…!?特殊能力もない、不思議な力を放つ道具も持ってない、ごく普通の“人間”が、秘めたる願いを持った神様たちにできること。それは果 たして、助っ人なのかパシリなのか。モフモフの狐神・黄金とともに、良彦の神様クエストが今幕を開ける!
神様の御用人 (2) (メディアワークス文庫)
発売日:2014/5/25
あらすじ(Amazonより):名湯探しに家探し、井戸からの脱出の手伝いに、極めつけは夫の浮気癖を治してほしい!?御用人となった良彦に今回も神様からの様々な無理難題が言いつけら れる。手のひらに載るほどの小さな神様から、出雲のあの神様の妻まで、神様の神様らしからぬ悩みの数々に頭を抱えるなか、良彦は不思議な少女・穂乃香に出 会う。誰にも言えない秘密を胸に秘めた彼女と、神様の関係とはいったい―?フリーター御用人・良彦とモフモフの狐神・黄金の神様助っ人(パシリ)物語第二 弾!
神様の御用人 (3) (メディアワークス文庫)
発売日:2014/11/21
あらすじ(Amazonより):"個性的すぎる洋服を押し付けられ、相撲勝負に柄杓探し、おまけにお菓子作りまで!? 走り回る良彦を横目に神様たちは今日もいたって自由気まま。 しかも今回は四国遠征をはじめ、とある神様に心酔する高校生にまで絡まれる始末。 こんな時に頼りの黄金は、お菓子の神様とスイーツ三昧で肥満の危機!? そして穂乃香の協力を得て御用人業に励む良彦もまた、神様との出会いによって少しずつ変わりはじめる。果たして、今の自分にできることは――。 神様と人間の繋がりと絆を描く御用人物語、第三弾! "
戻る
魔術が存在する現代社会という設定で異世界と現代社会がクロスするというありそうでなかなか数が出ていないような設定...
2017年頃ロシアで「青い鯨(Blue Whale Challenge)」というゲームを使ってSNSなどを介し...
思わず手に取ってしまうタイトルの作品ですが、狂った恋の行く末の猟奇的な殺人ミステリーを想像してしまうのですが・...
切なさとピュアな感動を味わうならば定番な設定といえる当作品。 ヒロインへの偽りの告白から始まり、条件付きで付き...
カテゴリ , ラノベ・原作 , 文芸 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
一般的にありえないことなが、ラノベや小説の世界では現実に実現してしまうんですね。そんなもしもこんなことが日常で...
表紙の絵は異世界ファンタジーっぽく見える作品ですが、バリバリの近未来SF作品というのが面白いです。多くの人がプ...