著者: 斜線堂 有紀
イラスト:
出版社:メディアワークス文庫
2017年頃ロシアで「青い鯨(Blue Whale Challenge)」というゲームを使ってSNSなどを介して参加者にいろいろな指示を与えられ、最終的にその指示がエスカレートし自殺が指示されるようなことが実際に行われていたゲーム。
そして、実際にこのゲームの影響と思われる自殺者が半年間で130人近くも出たというもの。
こんなゲームの指示なんて普通無視するでしょっ!というのが一般的感覚なのですが...自殺者が自殺にいたるまでのコンテキストについてはさまざまな憶測がなされてしまうのも事実。この小説では、ゲーム主催者(主人公)に善良でだれからも好かれている女子高生・寄河景という人物を設定し、同時に彼女のことが大好きな幼馴染の男の子が寄り添うという構成をとっている。
不通の少女が、人の死を通してあるいみのカタルシスを得て?どのように、化け物となっていくかが実際の事件の真相ってどうだったのか想像しながら読んでみるといいかもしれません。
恋に至る病 (メディアワークス文庫)
発売日:2020/3/25
あらすじ(Amazonより):やがて150人以上の被害者を出し、日本中を震撼させる自殺教唆ゲーム『青い蝶』。
その主催者は誰からも好かれる女子高生・寄河景だった。
善良だったはずの彼女がいかにして化物へと姿を変えたのか――幼なじみの少年・宮嶺は、運命を狂わせた“最初の殺人”を回想し始める。
「世界が君を赦さなくても、僕だけは君の味方だから」
変わりゆく彼女に気づきながら、愛することをやめられかった彼が辿り着く地獄とは?
斜線堂有紀が、暴走する愛と連鎖する悲劇を描く衝撃作!
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