魔女の家エレンの日記（ラノベ/小説・紹介・感想）

著者：ふみー (著)
イラスト：
出版社：エンターブレイン

この作品は無料PCゲームシナリオを詳細に書き下ろしたものを小説として出版したものなのですが、純朴な2人の少女の幸せの奪い合いの末に最終的には殺し合ってしまうという形になるような狂気なまでのダークファンタジーがどこか心に残る作品です。

本作はエレンという魔女がどうして魔女になったのか、そして魔女エレンとなって彼女が住んでいた家を人を殺して生気を奪う魔女の家として数百年もの間運営してきた訳、そしてその家にたまたま訪れたヴィラという少女なぜ殺さずにエレンは友達になろうとしたのか・・・。そして最後のバットエンドな結末の種明かしなんかが小説で描かれている感ンジです。
レビューなどを見ると、ゲームをしてから見た方がいいという人も多いですが、個人的には、この作品だけを見ても、「えっ」どうなってるの？と謎解きと次が気になって読み進めてしまう感じの作品だと思います。

posted by しろ投票数 ★ 票 4 票 0

カテゴリ , ミステリー , ラノベ･原作 , 更新情報 , 異世界ファンタジー

仕組まれた2人の少女のとても残酷で・・悲しいダークメルヘンファンタジー

エレンという少女とヴィオラという少女2人少女のダークファンタジー

エレンという病気を患い、両親に見捨てられた少女。病気なってから母親だけが生きる希望だった少女は両親に見捨てられる恐怖で両親を殺してしまいます。
そこで、悪魔と逢い、両親に見捨てられた原因となった体が朽ちてしまうという病気を治すために、魔女の家を運営し、そこに誘い込まれた人間を数百年もの間殺して過ごすのです。自分を孤独にした病から抜け出すために・・。
そんな魔女の家にヴィオラという少女が迷い込みます。彼女は両親から(特に父親）から愛情を受け、幸せな家庭に育っている少女。
魔女エレンは彼女を嫉妬しますが、なけか彼女を殺しません。
実は、エレンは、ヴィオラの肉体と魂を入れ替えることで、病から抜け出し、代わりの幸せを手に入れようとするみたいですが、ヴィオラの両親はそのことに気づかない訳ですね。

で、最後にヴィオラを追ってくる魔女エレンのこと知り、ヴィオラの父親がエレンを射殺してしまうのですが、中身はどっちだったの？というそんな感じのダークなお話しです。

純粋な少女が、望みを叶えるために、ここまで残酷なことを淡々としてしまうのか？という切なくて見ていて悲しい物語の展開に目が離せない作品だと思います。

時間がある人でPCがある人は無料で「魔女の家」を遊んじゃいましょう♪

ちなみにゲームは、こちらからPC用の無料ゲームをDLして「魔女の家」を無料で遊べちゃいます。ご興味のある方は是非！

魔女の家エレンの日記

魔女の家エレンの日記
発売日：2013/10/31

あらすじ(Amazonより):

純粋ゆえに残酷―フリーホラーゲーム『魔女の家』のはじまりに至る物語。

フリーホラーゲーム史上初、ゲーム原作者による書き下ろし! 「魔女の家」のはじまりに至る物語。病気がもとで父と母に見放された7歳の少女“エレン"。両親を×したエレンは、逃げ出した先の路地裏で一匹の悪魔と出会う。「エレン。君に“家"をあげるよ」悪魔に誘われるまま、エレンは森の奥深くにある家で“魔女"として暮らし始めるが――。大人気フリーホラーゲーム「魔女の家」の衝撃的なラストに通ずるすべての真相がここに解き明かされる。愛されることを望んだ魔女“エレン"と、愛されて育った人間の少女“ヴィオラ"。二人の出会い、そして結末とは? ゲーム原作者、ふみー氏自らの筆により語られるゲーム本編へ通ずる前日

ゲームがスッゴく気になる人は、YouTubeのゲーム実況なんかも見てみるといいですよ!　特にノーマルエンディング、その他のエンディングなど小説とゲームシナリオを確認すると「魔女の家」の世界を味わうことができると思いますー。