4月は君の嘘-EP22 最終話：エンディングの哲学

4月は君の嘘というとエイプリルフールを思い浮かべるのですが。。EP22のエンディングではヒロイン設定の宮園かおりさんは死んでしまう？というエンディングになったのでした。一応嘘というのは、かおりさんが公正君と出会うために、公君の友達の渡くんが好きだという嘘がそれだったというオチなのでしたが。。

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「芸術家を目覚めさせたヒロインを封印することで、作品性を上げようとする原作者の思惑」が見え隠れしてしまうのです

演奏中に生き霊として出現したかおりさんと演奏するという演出

よく虫の知らせという怪奇現象が昔から語り継がれていますが、そういう精神的なつながりをモチーフに一応、公正君とかおりさんが演奏するというシーンが盛り込まれていたのですが..ちょっと期待はずれな感じなのでした。

お墓のシーンでかおりさんが死んでしまったみたいな演出がなされているのですが、手術シーンまでしか見えていなかったのと、リハビリ姿の演出などを考えると、まだまだ謎な感じがするのですが..EP22までの2クール分で、章立てプロットとして

テーマ：一人の音楽家が才能に開花する少年時代の記憶の物語

主人公のゴール：母の死で弾けなくなったピアノについて音楽家として才能に開花する
（※よくある主人公ダメダメからのスタートライン）

ヒロインのゴール：5歳のころから心を寄せていた主人公の心に残りたい
（※このヒロインの目的を主題として最後まで伏線を敷いてひっぱる・逸話をつくる）

エピソード（逸話）：才能の開花が主人公へ寄せる恋と残り時間から決心したヒロインの嘘とその嘘から織りなされるドラマ模様でひっぱる。。

主人公・ヒロインの敵は？：主人公のスランプとみせつつ、実はかおりちゃんの病気とウソ

エンディング：ヒロインがいなくなってからネタバレ、実はマイフェアレディとかブリジットジョーンみたいな流で、主人公にあこがれていたモブ的ポジションの女の子がヒロインなって主人公の心を永遠にとらえる..みたいな夢物語的な..仕立て

という感じでしょうか？いろいろと伏線がしかれてはいましたが、小説ではなく、コミックというジャンルからして、こいうエンディングというはやはりちょっと読者の期待からははずれた感じがある感はいなめないかもしれませんが、女性の真理からいうと、ヒロインに自分を重ねて、あこがれの主人公の心に刻むことができたぁ！という爽快感がいだけるのかもしれませんが、序盤のシナリオが、男性目線だったという点がちょっといびつな感じが個人的にはしたのでした。

よく、コミックなどでは、実は生きていたという次の巻継続という流れもあるものですが、お墓のシーンと手紙を両親からもらうシーンしかないというのはちょっとその辺も意識しているのが見え隠れします。当然公正君や友達たちは、仮に宮園かおりさんが死んだのなら告別式に参列するシーンなんかもあってもいいのですが、ただお墓で手紙を渡すだけという感じは、これまでのヒロインの伏線を考えると、両親にたのんで、そういうことしそうな想像もできるような感じもしたのでした。

この話が悲劇なのかどうかとう点では賛否がありそうでうですが、歴史に残る作品というのはそのエンディング哲学において悲劇であることが多いようです。

現代イギリス英語の語彙をつくったとも評されるシェークスピアなども「マクベス」「ハムレット」「オセロ―」「リア王」みたいな名作はすべて悲劇だったりするのです。

ハッピーエンドというのは大衆に迎合した興行的な要素が見え隠れすのかもしれませんが、その点で、ほぼ原作と同時進行だったと思うこの作品については、原作か、編集担当の意図として、作品性をパッケージとしてワンランク上げたかったということなのかもしれません。

演奏の収録、CGなどを見ても、それなりに制作現場ではそういう雰囲気があったのかもしれません。。

まぁ、通常の話数的には、24話までが一般的なので2話（6000万分ほど）の予算をつぎ込んだということなのかもしれませんが、OVAとかちゃっかり円盤でだしたりしたらいいのになぁと個人的には思ってみました。（視聴率×0.03位..コミック販売数については、同梱OVA)みたいなビジネスですね。

5月に発売の11巻はサイドストーリーということで訴求されていますが、その後にBD-OVA
というのも興行的にはいけるのかもしれませんが..

シエル：このアニメは女の子が見るアニメだと思うのですが、男の子にとっては印象にのこる余韻で締めくくった感じ..という事にしておきましょう..('∀`)

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