地球と和平=同じ種の陣族同志が宇宙人の残した力による勢力不均衡から調和へ→ヒロインのアセーラムが王族としての責務を全うしつつ、スレイン、いなほ主要人物も救ったみたいな終わりなのですが。。それがお姫様の良き思いでとしてというか夏の日の思い出みたいな..少女が大人になる(現実主義に芽生える)仮定に経験した良き思い出..みたいな..このくだりを見て身、超リアリズムに徹した作品だったのだと思います。
そいういう意味では勇者物語でもなく、ラブコメでもなく、恋愛活劇でもなく、やはり今風スペースオペラ作品というかハードSF作品だったのですね。多分・・
王族であるアセーラム姫と一応蛮族出身という設定のスレイン、そして普通の高校生という設定の界塚伊奈帆。この3人の属性を混ぜ合わせて化学反応をおこしつつ..物語の流れとしては、地球と火星とに分かれた同じ人類のパワーバランスに不均衡をもたらせいたアルドノアをフックに戦争がはじまり、さらに主要登場人物をミクロな観点で化学反応を促進させつつ、最後は、お姫様の地球凱旋時にふと思い出す「美しい思い出」というしめくくりなところが超リアリズムに徹した終焉ということで個人的にはなるほど。。と思ったりしたのでした。
物語とは、人の記憶にあるモノや事を聞き伝えるみたいなものだと思うのですが、それをお姫様の頭の中の美しい思いでという物語に真空パックした感じがしたのでした。「腐つくしい・思・い・出」にならなかったのは人によっては物足りない感がぁ..とうのもあるのかもしれませんが、これはこれでいいのではないでしょうか..EDのカラフィナの曲ともマッチしているように思いましたし..
ハークライトたちなどの騎士道的な感動シーンも、スレインと伊奈帆の決着シーンも、大きなテーマの流の中ではその中で織りなされる知性をもった有機体の小さな化学反応でしかないみたいな..
性悪説、性善説等いろいろなお話がありますが、得てして人というのはおろかな生き物で、その手に余る大きな力を得ることで、破壊にはしってしまうという性質があるというのがお話に持ち入れられる教訓教示的な物語のテーマっていうことで目にすることが多いように思います。また、名作と呼ばれる文学的な作品ほどそういうテーマに即して細部にわたって迎合していない感じが個人的にはしているのでした。
アルドノア・ゼロという作品も、こんなテーマが実は主題で、登場人物やロボットやSF要素などもそんなテーマをスペースオペラ風に仕立てるための調味料ということだったのかもしれません。丁度、アサーCクラーク原作で、巨匠スタンリーキューブリックにより制作された「2001年宇宙の旅」というSF作品を思い出したのでしたが、この作品も、崇高な生命・進化というテーマを扱いつつ、2作目の2010年宇宙の旅では、米ソがこの場に及んで戦争状態へみたいなくだりとちょっとダブってしまったのでした。
モノリスという生命と知性に調和をもたらす象徴みたいなところも、アルドノアゼロの最終話のテーマの締めくくりにちょっとダブって思い出してしまったのでした。
2001年宇宙の旅の一シーン..うーんなんとなくですが、1話目ぐらいに出たアセーラム姫のお部屋のデザインといい、キューブリックのそれを意識しているような感じがしたのです。
というか完全な個人的なこじつけでもあるのですが。。
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