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主人公は女子高生の香乃。彼女は幼い時から特殊な嗅覚をもっています。その嗅覚とは匂いを感じ、人の感情が分かってしまうというもの。幼い頃は、その特殊な嗅覚のおかげで周りか嘘つき呼ばわりされたりしていたのですが、小学生の時に両親の基を離れ、鎌倉に住む祖父母の家に合付けれて育てられるという設定です。祖父母の家はお香の専門で、古くから日本に伝わる香道に通じている家族。人の本心が分かると設定は真実をさまざまな手段で各層としうる人間模様がえがかれるミステリー小説に面白そうな味付けを与えてくれることが予想できますが、この作品の特徴は、鎌倉のお香りを扱うお店「花月公房」でという点ですね。現代ではお香がつかれることは日々の生活の中ではほとんどありませんが(たまにアジアンテイストなお香などがバラエティショップなどで流行ったりすることはありますが)、こういうお店の顧客は老舗の昔から付き合いのあるお客さんから、今風の若いお客さんまでさまざまな展開が期待できる作品だと思います。
ヒロインの香乃の助けるアルバイトの大学生雪弥は、ちょっと年上のイケメン探偵助手みたいな味付けもあり、まったりとした世界観設定と高校生と年上大学生の助手、そして老舗の香りのする『花月堂』という舞台でそこに由来する人の心を感じるヒロインという構成はまったり読めるミステリー作品だといえそうです。
鎌倉香房メモリーズ (集英社オレンジ文庫)
発売日:2015/2/20"
あらすじ(Amazonより):人の心の動きを香りとして感じとる力を持つ、高校二年生の香乃は祖母が営む香り専門店『花月香房』に暮らしている。香乃のよき理解者、大学生の雪弥さんと共に『花月香房』は今日もゆるり営業中。そんなある日、店を訪れた老婦人の“消えた手紙”を一緒に探すことになって!?鎌倉を舞台に、あの日の匂いと、想いも…よみがえる。ほっこり、あったか香りミステリー。
鎌倉香房メモリーズ 2 (集英社オレンジ文庫)
発売日:2015/8/20"
あらすじ(Amazonより):"夏の鎌倉。花月香房は本日休業中--。チヨちゃんと香乃で留守番をする、のんびりとした昼下がり……突然の来客が。 しかもその男性客の澱みない弁舌は、どこか雪弥さんに似ていて……!? 香りで謎解き、思い出癒やす「香り」ミステリー。待望の続編登場!"
くろ: たまーに鎌倉に行くのですが、鎌倉駅から鶴岡八幡宮のあたりって、京都の嵯峨ののような雰囲気のある路地とか結構あるんですね。鎌倉時代から続くちょっとした暦背的な風情のある立地に香りにまつわるお話の設定は忙しい毎日を送っているような人にとってはいわゆる身近なファンタジーなシチュエーションとも言えるかもしれません。
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