著者:御影 瑛路
イラスト:鉄雄
出版社:電撃文庫
昔「キューブ」という映画がありましたが、この映画はある日突然訳の分からないキューブという狂気のシステムに主られた空間にいろいろな背景の人が放り込まれて脱出するというお話です。それまでまったく縁もゆかりもなかった人間同士が、死の危険の前に協力し合ったり、裏切ったり、足手まといなる人を・・・どうする的なそういうハラハラ・(灬╹ω╹灬)┣¨キ┣¨キ*するようなヤツなのですが、この映画では「そもそもこの脱出する対象のキューブって何?」ってのは初めから謎(なぞ)のまま進行して行くのです。この物語もまさにそんな感じのプロットとなっていて、「空ろの箱」という不思議な箱が作り出す空間から脱出するようなミステリーな展開がなされるのがメインのお話。この箱と作ったのは誰?ゼロ”0”のマリアって何?みたいな謎が支配する空間から抜け出すべく、主人公、ヒロインは何度も何度も同じ3月2日という日からリセットして行くみたいなそんな展開のお話です。サイコな感じ、謎解きな感じの世界観とか、ネタバレした時のなるほど系爽快感が大好物な人は7巻まであるそれなりのボリュームの作品なので、味わってみてもいいかもしれません。
空ろの箱と零のマリア (電撃文庫)
発売日:2009/1/10"
あらすじ(Amazonより):3月。中途半端な時期にやってきた転校生・音無彩矢。そのあまりの美しさに息を呑む教室の中で、彼女は教壇に立ち、無愛想にただ自分の名前だけを告げた。教室全体が次の言葉を待っていた、その時―。「星野一輝」―呼んだのは、何故か僕の名前。「私はお前を壊すために、ここにいる」そして、突然の宣戦布告。ただ超然と、毅然として言い放ち、静かに微笑む彼女の真意は…!?御影瑛路が贈る新作登場。
空ろの箱と零のマリア〈2〉 (電撃文庫)
発売日:2009/9/10"
あらすじ(Amazonより):繰り返しの日々の果てに、再び星野一輝の前に現れた音無麻理亜。しかし、ふたりで過ごす穏やかな時間は長くは続かない。一輝の周辺で不思議な事が起き始めたのだ。送った記憶のない告白メール、断絶する記憶、「自分ではない自分」が引き起こす事件、死体。そして、携帯電話に残された宣戦布告―『ボクはアンタを壊す。アンタが大切にしているものを全部壊す。“箱”を手にしたボクは、アンタから全てを奪える』“所有者”が一輝に向ける“悪意の理由”と“願い”とは…?緊迫の第二巻。
空ろの箱と零のマリア〈3〉 (電撃文庫)
発売日:2010/1/10"
あらすじ(Amazonより):「お前、“O”と関わっているだろ?」クラスメイト・大嶺醍哉が、星野一輝に向かって発したその言葉は、新たな“箱”への入り口だった。気づけば一輝は音無麻理亜と共に、“騙し合い”のゲーム―『王降ろしの国』のプレイングルームにいた。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること―。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。“箱”に願い、この空間を作り上げた“所有者”の正体とは…?緊迫の第三巻。
空ろの箱と零のマリア〈4〉 (電撃文庫)
発売日:2010/6/10"
あらすじ(Amazonより):「ああ…分かったよ。僕が―僕が、『王』になってやる」クローズド・サークル『王降ろしの国』。中世風の職業に就き、一度の面談を介し行われるそのゲームの勝利条件は、他プレイヤーを殺して生き残ること―。つまりこれは、“殺し合い”にまみれた狂気のゲーム。その“騙し合い”のゲームから、未だ抜け出せない星野一輝。彼はついに、事態打開のため自ら“王”となるべく動き出す。カギとなるのは、トリックスターである大嶺醍哉。この空間を作り上げた“箱の所有者”はいったい誰なのか、一輝はついにその真実へとたどり着くが…。『王降ろしの国』完結編、登場。
空ろの箱と零のマリア〈5〉 (電撃文庫)
発売日:2012/7/10"
あらすじ(Amazonより):大嶺醍哉が手にした箱は“罪と罰と罪の影”。人々の罪を可視化、それを取り込むことによって対象を傀儡化する“箱”を使い、彼は人間を『選別』していく。自身の信念に基づき邁進する醍哉。そんな彼を“敵”とみなす星野一輝は、醍哉を止めるため、箱“願い潰しの銀幕”の使用を決断する。そして醍哉は、気づけば無人の映画館の中に閉じ込められていた。ここが一輝が展開した“箱”の中だと気づいた醍哉は、対抗するための手段を模索する。“箱”VS“箱”。衝突する二人。果たして勝者は―。
空ろの箱と零のマリア6 (電撃文庫)
発売日:2013/1/10"
あらすじ(Amazonより):人を傀儡化し、世界を支配しようとする醍哉を捕らえたのは、一輝が展開した箱“願い潰しの銀幕”。大嶺醍哉の『人生』を上映するこの空間で、すべてのプログラムが終われば彼は敗北する。星野一輝の狙いを阻止するために醍哉がとった奇策によって、ついに醍哉は一輝を映画館へと引きずり込むことに成功する。音無彩矢、麻理亜、そして、“O”。“零のマリア”を巡って、一輝と醍哉は衝突する。二人のうち、『世界』を救う/変えるのは、果たして―。
空ろの箱と零のマリア (7) (電撃文庫)
発売日:2015/6/10"
あらすじ(Amazonより):「さあ、最後の対決だ。星野一輝くん」“O”は手を広げる。一輝をはっきりと見据え、その美しくも醜悪な顔を歪める。「出来損ないの世界で幸せに過ごすといい」星野一輝の無謀で孤独な闘いは続く。“ゼロのマリア”を取り戻すために。“O”が創り上げたこの世界は、あの時の“箱”と同じだ。3月2日という中途半端な時期に来た転校生から始まった“繰り返し”を司る箱。―マリア。僕は、箱に囚われた君を必ず取り戻す。そして、結末がやってくる…。シリーズ完結巻。
"空ろの箱と零のマリア 文庫 1-7巻セット (電撃文庫)"
発売日:"2015/06/10"
セットはこちら(:D)┼┤"
ソラマメ: 謎の空間から脱出系ってのはゴールが見えたと思いきや、またリセットしたり手に汗握る展開だったりするのです♪それからラノベについては装丁の絵はやはり大事なのですね。
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