著者:助供 珠樹
イラスト:春夏冬ゆう
出版社:ガガガ文庫
片田舎の夏に不思議な少女と少年たちが出会うボーイ・ミーツ・ガールな青春ストリーモノ。少女の名前ノア。彼女は不思議な生物と一緒に駄菓子屋の前の道端で倒れていたという謎の少女で記憶をなくして困っているという設定。
やんちゃな田舎の少年眞田寛樹は熱中症で倒れたところをこの不思議な少女に助けてもらうことでノアと出会います。記憶の無いまっさらなノアのことを助けてあげたいという感情から少年と少女、少年を取り巻く仲間たちとで自分たちの住む町やいろいろな場所を案内して記憶をとりもどせないか夏休みの時間をつかって少女と深くかかわっていくという展開は、思春期の少年が謎の少女を通して自覚する淡い恋心と少年少女たちの冒険ストーリーの王道だと言えると思います。
謎の生物との接点が少年が読書感想文の為に読んだ小説の作者であるという謎の接点。宇宙感のあるちょっぴりしたSF・ファンタジーチックな夏の田舎の匂いと思春期の少年の初恋という感じが織り交ざっていて懐かしさを感じつつ余韻が残るようなそいうヤツを期待する人にはおすすめだと思いますよっ
まだ恋という概念を自覚しきれていない中学生の少年がである記憶喪失の謎の少女ノアと、少女の記憶を取り戻す小さな冒険を展開しちゃう・・そんな物語。
夏の匂いというか雰囲気とうか、家族で見れるDVDアニメのような良作をみているような味わいは期待できそうです。
最後に見る打ち上げ花火の結末はどうなるのか?謎の少女ノアと少年の関係はどいう由来があったのか?切ない少年の淡い恋心の芽生えとひと夏を通した少年少女の心の成長を描いている部分を不思議なノスタルジーをおりまぜながら味わってはいかがでしょうか?
発売日:2015/5/19"
あらすじ(Amazonより):"彼女と出会った、忘れたくないあの夏の日 何もないのどかな田舎町・松乃に暮らす中学2年生の眞田寛樹は、幼なじみの三島桐子・親友の阿久津恒正らと、毎年変わることのない夏休みを過ごしていた。そんなある日、徹夜をしてしまった寛樹は熱中症で倒れてしまい、助けてくれた謎の美少女・伊藤ノアに恋心を抱くようになる。日本語をうまく理解することのできないノアのために寛樹は妹のなずなと一緒になって、自分たちが暮らす町を案内したりしながら、徐々に距離を縮めていく。そんな時、寛樹はノアに過去の記憶がなく、深海生物に似た奇妙な生き物と共に自身がよく通っている駄菓子屋・伊藤商店の庭に倒れていたところを発見されたという事実を知る。さらに謎の生物がしゃべる名前が、先日まで自分が読書感想文を書くために読んでいた小説の作者の本名だということがわかり、ますます混乱していく。ノアが記憶をなくしたまま不安な毎日を過ごしていると感じた寛樹は、彼女の記憶を取り戻すべく、さまざまな場所に彼女を連れて行ったり、小説内に書かれたことを調べたりしていくのだが・・・・・・。第9回小学館ライトノベル大賞・優秀賞受賞作品。中学生の男女が繰り広げる甘くせつないひと夏の青春グラフィティが登場。"
副部長: こういう作品は、寒ーい季節に読むと一層雰囲気が味わえると思います。なぜならば、蒸し暑いウザったい夏よりも、夏がおわりつつある秋や全然夏でない冬の方が雰囲気や余韻がビビットに頭に張ってくると思うからですが・・・
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