著者:西尾維新
イラスト:碧風羽
出版社:講談社文庫
本作の紹介で、この本には粗筋なんてない、変な期待されても困るのだけれど・・・みたいなことが書かれていますが、西尾維新ブランドだからこそ出版できる本だと思います。西尾維新の10年目の作品ということですが、本当に10年間構想を練っていたというよりは、10年目にして書いたから(これを書くのに10年かかったっていういコピーをつけているんでしょうね)
とはいいつつもどういうお話かわかんないと読む気にならないと思いますので、概要はというと、大学生で小説家を目指している青年が、小学4年生の少女に誘拐されて物置に閉じ込められていた一週間の物語という感じ♪。ラテラル思考な観点でみると、普通の概念の順番・強弱を真逆にした対比という時点で、一般的な物語プロットにアンチテーゼをしいているような策略が見え隠れするのです。
普通:大学生が幼女を誘拐、本作幼女が大学生を誘拐し監禁
この時点で、摩訶不思議なファンタジーな感じを醸し出しているのですが、小説家を目指すという感度の高い設定の主人公と、小学4年生の少女が紡ぎ出す八九寺さんや戦場ヶ原みたいなキャラエッセンスをどこかに感じることができるか否か1巻完結ものなので興味がある人はみてみてはどうでしょう?
発売日:2015/11/13"

あらすじ(Amazonより):少女はあくまで、ひとりの少女に過ぎなかった…、妖怪じみているとか、怪物じみているとか、そんな風には思えなかった。「少女」と「僕」の不十分な無関係。
悪いがこの本に粗筋なんてない。これは小説ではないからだ。だから起承転結やサプライズ、気の利いた落ちを求められても、きっとその期待には応えられない。これは昔の話であり、過去の話であり、終わった話だ。記憶もあやふやな10年前の話であり、どんな未来にも繋がっていない。いずれにしても娯楽としてはお勧めできないわけだが、ただしそれでも、ひとつだけ言えることがある。僕はこの本を書くのに、10年かかった。
くろ: 人というのは本能的に、自分が認知理解している物とはかけ離れたものに好奇心を持つように脳みそなっていると言われていますが、この作品はそんな琴線に触れるようなモチーフをターゲットにしている感じがするのです。
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