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そして、君のいない九月がくる (ラノベ/小説・紹介・感想)

著者:天沢夏月
イラスト:白身魚先生(堀口 悠紀子)
出版社:メディアワークス文庫

思春期というか刹那な青春のひとときというのはあっという間にすぎて、みんな大人になってしまうものですね。高校生時代の記憶って実は勉強やら進路やらで忙しくて、自分にとっては長ーい3年間であったと当時は思っていても、後で振り返ってみると、その刹那な記憶がおぼろげになっていたりするのかもしれません。

この作品は、そんな刹那な青春なひととき・・仲良しな友達とその中に幼馴染で主人公の少年に密かに思いを寄せている少女といったよくありそうな空気の中で突然その少年が夏休みに死んでしまい、( ゚д゚)ポカーンと仲良し4人組から一人かけて心に穴があいてしまったというところからお話はスタートします。

 

 

明日は何か起こるか分からないから精一杯いきるべしみたいなそういう切ない青春なお話

多感な青春を生きる少年少女たちの時が一人の少年の死によりとまっていますが・・そこに彼にソックリな少年が現れて・・時が動き出す。

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死んだはずの少年恵太(瓜二つのケイと名乗る少年ですが)が幽霊となって仲間の前に現れれます。「その少年ケイは俺が死んだところまで来てくれ」と言葉を残して行きます。幼馴染美穂をはじめとした少年少女たちは彼と出会い止まっていた時間がまた動きだすという展開です。しかし、普通に暮らしていれば打ち明けることもなかったような死んだ少年恵太への思い。恋心や友人からでる嫉妬や気に食わないことなどが会話からさらけ出されていきます。

実は仲間は恵太の死についてちょっとしたうしろめたさがあったりするようなのですが、そんな恵太の死んだ場所へたどり着くにつれて、実はケイという少年が少年少女たちが作り上げた自己像幻視(ドッペンゲルガー)だということが分かって行くのですが、死の間際、自分の事よりも自分に思いを寄せる美穂や仲間たちの事をおもっていた恵太の心情が分かる少年少女たち・・・

短い夏、友人の死へ対する自分たちの向かい方というか心の整理を通した少年少女たちの心の成長ややり取りがなんかこう映画スタンドバイミーに似ている感じがしますが、10代の多感な時期の少年・少女の心がリアルに描かれていて悲しくも、切なく、最後は感動する物語だと思います。

そして、君のいない九月がくる (メディアワークス文庫)

発売日:2015/10/24

あらすじ(Amazonより):友達の死から始まった苦い夏休み。僕らは、幽霊に導かれて旅に出た。その夏、恵太が死んだ。幼いころからずっと恵太と一緒に育った美穂と、仲良しグループだった大輝、舜、莉乃たちは、ショックから立ち直れないまま呆然とした夏休みを送っていた。

そんなある日、美穂たちの前に現れたのは、死んだ恵太に瓜二つの少年、ケイ。
「君たちに頼みがある。僕が死んだ場所まで来てほしい」戸惑いながらも、美穂たちは恵太の足跡を辿る旅に出る。旅の中でそれぞれが吐き出す恵太への秘めた想い。嘘。嫉妬。後悔。恋心。そして旅の終わりに待つ、意外な結末とは――。

しろ「四月は君の嘘」ってアニメ化された漫画がありますが、ハッピーエンドでない経験を経ることで主人公の少年がピアニストとして成長するという悲しい運命的なモチーフが似ている感じがしたのでした・・・(¬д¬。)

posted by しろ 投票 7 0


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