著者:松村涼哉
イラスト:竹岡美穂
出版社:電撃文庫
いじめというモチーフを一般的ないじめる側と、いじめられる側というモチーフを真逆にしてそのミステリーを説いていくという発想が面白そうに見える本出だという感じですが、電撃文庫でこいう作品が賞をとって大々的に宣伝しているというのが時代の流れを感じる作品です。
物語は自殺した岸本くん(K)のお姉さんがいじめの加害者とされる菅原君という自分をクズ呼ばわりするような歪んだ心を持った少年を紐解きながら自殺の真相を探るというもの。岸本君は秀才でクラスの人気もの。そんな岸本君に対して菅原君が猛烈ないじめをやっていたということになっているのですが、誰一人目撃者がいないというのがベースとなって、どんなミステリーなカラクリがあるの?と手に取ってしまいそうになるプロットとなっています。
発売日:2016/2/10
あらすじ(Amazonより):ある中学校で一人の男子生徒Kが自殺した。『菅原拓は悪魔です。誰も彼の言葉を信じてはいけない』という遺書を残して――。 自殺の背景には"悪魔のような中学生"菅原拓による、Kを含めた4人の生徒への壮絶なイジメがあったという。だが、Kは人気者の天才少年で、菅原拓はスクールカースト最下層の地味な生徒。そして、イジメの目撃者が誰一人としていなかったこと。彼らの接触の証拠も一切なかったことなど、多くの謎が残された。なぜ、天才少年Kは自殺しなければならなかったのか。 「革命は進む。どうか嘲笑して見てほしい。情けなくてちっぽけな僕の革命の物語を――」 悪魔と呼ばれた少年・菅原拓がその物語を語り始めるとき、そこには誰も予想できなかった、驚愕の真実が浮かび上がる――。 圧倒的な衝撃、逃れられない感動。読む人全てを震わせ4,580作品の頂点に輝いた衝撃作。
第22回電撃小説大賞<大賞>受賞作! 壊れてしまったこの教室で、一人ぼっちの革命がはじまる―― 頂点に輝いた空前の衝撃作!!
くろ: 電撃でこういう文芸ミステリーな作品がでるようになったということは、やっぱり少子化に向けて作品読者層についていろいろな試みをしているということなんでしょうね!Web小説なども反乱する今、こういう作品で切り込むというスタンスに今後きたいですが・・・うーんこいう頭を使うのはそれもいじめというモチーフは個人的にはちょっと疲れるかもです
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