著者:伊与原新
イラスト:ふすい
出版社:新潮社文庫nex
毎日学校にいったり仕事にいったり平平凡凡な毎日を過ごしている人が大半なのだと思うのですが、日本人って四季のある経緯度に国土があるというか、若干亜熱帯の天気が不安定な地域に暮らしているせいか、天気のことって結構毎日特段コレ!というネタがないときなんかにネタにしたり、社交辞令な時候の挨拶でなんとなく触れたり空気のような存在になっているように思います。
タイトルの「蝶が舞ったら・・・」という部分は、よく「バタフライ効果」とかいっていますが、北京で蝶が羽根をはばたかせると!ニューヨークで嵐が吹くみたいなちょっとした行為がいろいろな因果関係を経て予想だにしない結果をもたらすってヤツですね。
このお話はそーんな予測が難しそうな気象(天気)にまつわるエッセンスをお天気お姉さんと幼馴染な探偵というちょっと無理がありそうで風変わりな設定の中でほのぼのなミステリーというどちらかというとささくれだった大人の人が1冊読み切りでほのぼのな中にちょっとしたミステリー要素があって傍観者としてε-(´∀`*)ホッと一息つきながら楽しむ・・そんな感じの新潮社文庫nexの作品な感じです。
発売日:2015/7/29
あらすじ(Amazonより):天気予報が大嫌いな気象予報士・菜村蝶子と幼なじみの探偵・右田夏生の元に舞い込んでくるささやかな、でも奇妙な依頼の数々。降らなかったはずの雨や半世紀以上前の雷探し、“誘拐”されたバイオリンや早咲きの桜に秘められた想いを解き明かす鍵は天気予報!明日の天気を願う時、それは誰かの事を想う時―。あなたの心の雲もきっと晴れるハートウォーミングお天気ミステリー。
ますず: 大人が求めるものというのは、そのおかれた環境からリアルな日常にだけれども、ちょっと普通はありえない組み合わせのシチュエーションでサスペンスの香りがすると手に取ってしまうという習性があるのかもしれません。
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