著者:喜多見 かなた (著)
イラスト:白身魚 (イラスト)
出版社:角川スニーカー文庫
この作品は視聴者が参加してシェアハウスで暮らす様子を放映するリアリティ番組が舞台となっているのですが、シェアハウスっに参加すること自体その裏には不純な動機があることは間違いないと思うのです。だってぇ!敢えて他人と交わるようなウザいことを誰がやりたいと思いますか?それを超えるモチベーションというのはラブコメとか三角関係とかドロドロしたミステリーとかそういう匂いが漂う男女の群像劇に興味がもてるか否かということになるのでしょうね。ただ、気晴らしで読むにはちょっと面倒くさい・・って思うかもしれないこういうテーマでも、絵師さんの力を借りてまず「読みはじめる」というきっかけづくりをするという流れって最近のトレンドでしょうか・。
この作品も2巻で完結ということで、そういう意味ではとっつきにくいメロドラマ的なテーマだけれども、読み始めると次が気になる・・・そして読み切る・・・みたいな感じで大人の人向けにアレンジしたような感じかな。
されど僕らの幕は上がる。Scene.1 (角川スニーカー文庫)
発売日:2015/7/31
あらすじ(Amazonより):「あんた、非業の最期を遂げたいの?」憧れのアイドルひなたとの共同生活を夢見て、人気リアリティー番組『シェアハウス』に乗り込んだ香椎涼太の幻想は、入居直後に砕かれた。ひなたの本性は苛烈で、他キャストも個性的。唯一の支えだった琴は、ある日突然失踪してしまい…!?動揺を隠せない涼太を置いて「台本のない青春」は進行する。不自然な『設定』や『卒業』―なぜ、彼らはここに集められたのか。答えの見えない青春活劇、開幕。
されど僕らの幕は上がる。Scene.2 (角川スニーカー文庫)
発売日:2015/12/26
あらすじ(Amazonより):リアリティー番組『シェアハウス』に隠された過去の事件。杏の描いた絵を手がかりに調査へ乗り出す涼太だが、自身の記憶はあやふやで、周りの大人は妙によそよそしくて―それでも諦めない涼太に、キャストたちはようやく本音を明かしはじめる。しかし何故かひなたからは笑顔が消えていき、ついに彼女の『卒業』が決まって!?すれ違うひなたと涼太は約束の花火を見ることができるのか。「本当の自分」を探す青春活劇、最終幕。
あおい: 白身魚さんの絵を描いているラノベって、結構重めな青春群像なミステリーな感じな作品が多いのは、とっつきにくいテーマを装丁の絵で、手に取り易くさせて、でも内容が面白いからはまっていくという新しい形の絵師さんと作家さんのコラボって感じがする・・・。
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