ハルコナ（ラノベ/小説・紹介・感想）

著者：秋田禎信 (著)
イラスト：
出版社：新潮文庫nex

花粉症を中和して消し去るというどうでもいいけどすごい社会のためになる少女がヒロインの物語。でも彼女自身は花粉症が猛毒で外に出るには防護服をきなければ出れないみたいな特異な体質という設定です。新潮社nexから出されている作品ということで文芸の香りがするんだろうなぁとおもうのですが、装丁の絵のようなカワイイらしい女子と男の子の青春恋愛模様なんかではなく、花粉をやっつけられるけど、自分は花粉に弱いという少女の普通の人とは異質な性質に対して、社会が、ネット世論が、政府な組織が・・・たんなるスギ花粉を除去する少女を巡ってパンデミックなほどにその少女を敵視したりDissする側と、そうでない側とかがいろいろなことに少女を巻き込んでいく展開となるようですが、まぁ日本社会を見ると、「スギ花粉を無効にできる特殊能力を持つ少女」というちょっとショボいけど、社会的な効能という点では非常によろこばれたり、ビジネスという観点では、花粉が飛び交う季節に膨大な利益をあげていた医薬品、マスク系の企業なんかは大損失になるわけだったりして、マスコミやメディアが騒ぎ、衆愚な民衆が好き勝手いって・・・みたいな普通に起こりそうな事柄をSFファンタジックに問題的している風な大人な作品みたいですよ♪

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SF , カテゴリ , ラノベ･原作 , 文芸 , 更新情報

装丁の絵の可愛らしい少女と社会派な中身のギャップを楽しめる作品♪

ハルコナ (新潮文庫nex)

発売日：2016/6/28

あらすじ(Amazonより):5年前、遠夜の隣に引っ越してきたハルコは特異体質の少女。数十キロにわたり花粉を消滅させるかわりに自分には有毒となるため、宇宙服のような防護スーツを着けなければ外出ができない。通学は遠夜がサポートを続けるなか、事故が起きる。それはクラスメートを巻き込む事件へと発展するのだが。―世界を敵に回してもハルコを守りたい、と願う17歳の決意が迸る圧倒的青春小説!

くろ：装丁の可愛らしい少女と彼女をまもると決意する男子の衝撃的な純愛！って帯は売りやすいのはわかります♪

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