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思春期テレパス(ラノベ/小説・紹介・感想)

著者:天沢夏月 (著)
イラスト: 白身 魚 (イラスト)
出版社:メディアワークス文庫

この物語は、1通の本音メールが仲良しグループに流れてしまってそのメールに振り回されるという物語。10代の若者というのは(まぁ大人になっても一緒かも知れませんが・・)友人関係、対人関係が一番大切な関心事ですよね。仲良しグループでいつも一緒にいる人たちも、本音で語り合っているわけではないし、群れるのが楽で、でも心には思う所があって・・みたいな事は誰もが共感できる10代だと思います。

小さい頃に公園でなにも考えずに本能のままに発散しても何もおこらないようなネバーランドが、ちょっとしたことで崩れていく世代だとも言えます。数十年前だったら手紙だとかで気持ちを伝えるのを友達が後押ししてだとか、思いをつづったノートが友達にバレてという感じだと思いますが、ケータイメールを誤って送信、思わぬ人達に受信されていまうことから始まる疑心暗鬼の連鎖。そしてさらけ出し会い最終的には大人の心に成長していく個人個人がまた違った人間関係の上に仲間との付き合い方を模索していく・・そんな10代の繊細な心というかまぁ好き、嫌いといったようなドロドロした物なんかもありますが、そんな観点での少年少女の青春群像という感じです。

 

 

ケータイが普及してアドレス帳とメールというツールが及ぼす壊れやすい思春期の人間関係模様が面白い

sishunkiterepass-img.jpg

(余談)

高校時代の男女の仲良しグループっていうモチーフは青春モノとして良く用いられる設定ですが、仲良し=>恋人同士ってわけには思春期の少年少女はいかないというのが定番らしいです。友達との関係も好き、でも10代になって大人の階段のぼっていくと、生物の本当に根ざした恋心という感情が芽生えて、ローティーンな仲良しという関係を壊してしまうことに悩む10代の青春群像ってことですが・・・でも冷静に考えると生物学的には優秀な種を残すための競争原理っていうのが働くというのが当たり前のような気がするNTRとかいうテーマもありますが、こういうとられたり、壊れたりするって人間の嵯峨なのかもしれません・・。

そういう意味ではキャッチコピーの「世界は息苦しい。でも俺達は、永遠の少年ではいられない。」じゃぁなくて、「生物っていうのは生物競争にかって自分の種を残さなければいけない、成長するって仲良しこよしっていう綺麗ごとが特に恋愛についてはいえなくなるのがこの世界って感じかぁ・・」というのがしっくりくる気がする・・。

思春期テレパス (メディアワークス文庫)


発売日:2015/1/24

あらすじ(Amazonより):世界は息苦しい。でも俺達は、永遠の少年ではいられない。
学校で話題になった一つの噂。「そのサイトに空メール送ると、友達の〝本音〟を教えてくれるんだって」 秀才の大地、お調子者の学、そしてさばさば女子の翼は、帰宅部3人組。自然と集まってダラダラ時間を過ごす、心地良い距離感の友達だった。 だけど、夏祭りの夜――。 ふざけて登録した例のサイトから、一通のメールが届く。それは、翼の恋の本音――。 その気持ちを知った時から、彼らの距離は変わっていく。大人でも子供でもない時間、思春期というネバーランドは、もう彼らを待ってはくれないのだ。苦くて切なくて、でも温かい、高校生達の青春物語。

 

くろ: ティーンの仲良し友達、そしての中で芽生える恋っていうテーマになぜ人は惹かれるのか・・・って考えてみると、そもそも種を残すこと自体が競争だったりするわけで、人は理性というデカルト的な知性を持っているが故に、本能に根ざすような色恋沙汰ってドラマな感じがするんだろうなぁ・・と思うこうこの頃なのでした・・・。特に10代って初めてだから・・よりドラマとかっ!

posted by くろ 投票 3 0


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