著者: 入間人間 (著)
イラスト: フライ (イラスト)
出版社:電撃文庫
このお話しは単なるブラコンラブコメかと思うような思わせぶりな表紙とタイトルになっているのですが、人は大人になると、だんだんと小さいころの年上・年下、兄・妹という関係だけでは、社会通念上いろいろと保ちきれなくなるという”現実”を描いているという点で、読んでいる内に自分もしっかりしなければ・・・みたいな気付きを与えてくれるかもしれません。
小さいときに、友達もいない妹を可愛がり、日記を手伝っていたころから十数年。兄は28歳になって、妹は25歳。そして妹は小説家になるという夢をかなえてしまうのですが・・。兄は平平凡凡のままで、下巻では、妹の部屋に居候するようなひも状態。でも本には、妹のことを優先して、これで幸せなんだ!みたいに自分に言い聞かせているようですが、まぁこれも愛のカタチというか・・・作家となった妹の主夫として生きる人生というのもありなのかもしれませんが・・
いもーとらいふ (上) (電撃文庫)
発売日:2016/7/9
あらすじ(Amazonより):「わたしのじんせーは、にーさんでほとんどだもん」 シスコン&ブラコンの"一生"を描く兄妹ラブコメ 夏休みの終わり。妹が俺に泣きついてきたのは、あちらが六歳で、こちらが十歳のとき。 珍しく側に寄ってきた妹の手には日記帳の表紙があった。目が合うとおずおずそれを差し出してきて、「てつだって」と、か細い声でお願いしてくる。 俺と妹の関係が始まったのは、その瞬間だと思った。 泣き虫で、根性がなくて、ぼーっとしてて、友達もいない、心配で放っておけない存在。 ――それが妹だった。 「わたしのじんせーは、にーさんでほとんどだもん」 幼少時代からの成長、そして大人になるなかで選択した人生――。離れられない二人の"一生"を描く、ちょっぴり苦い兄妹ラブコメ。
いもーとらいふ (下) (電撃文庫)
発売日:2016/9/10
あらすじ(Amazonより):依存し合う二人の"一生"を描くちょっぴり苦い兄妹ラブコメ、完結編。 小説家になるという夢を叶えた妹。その事実は俺の存在意義を揺らがせた。 弱い妹が好き。そして、妹に頼られる自分が大事。そんな独りよがりな想いに気付いたところで人生は引き返せない。 だから俺は、妹と二人で一緒に暮らし続けることに決めた。俺には妹しかいない。これまでも、これからも。親から見捨てられても、世間から白い目で見られても。なるほど、気持ちの悪い兄妹だ。 だけど血肉を分けた妹に人生を捧げて寄り添い抱き合って我が道を行く。 俺の人生はこれで満足だ。
くろ: 大人になってから兄・妹という関係でなければ、結婚して妹のマネージメントする夫・主婦として関係がなりたつのでしょうが・・・血縁者どうしの結末がどうなるかとう超現実的な物語の帰結が気になる人は読んでみるといいですよ
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