NHKの朝ドラが60代以降がたしなむエンターテインメントだとすると、響け!ユーフォ―ニアムは25歳から30歳ぐらいの男子がNHKの連続朝ドラみたいにみるアニメのような感じがしています。ファンタジーとか魔法とかSFな宇宙とかロボットとかいうテーマと違って、リアルな10代の青春を至極リアルにドラマとして描きながら、今社会人の大人をターゲットにノスタルジーを抱かせるようなところがまさにそのツボと言えるのではないでしょうか?
NHKの連ドラが明治、大正時代の激動な時代を舞台にしていることが多いのは、60代以降のみなさんがどこか郷愁を感じるところなんかがキモなのかもしれません。そういう点では、響け!ユーフォニアムのような作品は、中学、高校の吹奏楽部で頑張っている女の子たちはリアルにこんな感じという描き方をすることで、感情移入して応援したくなる心理、ファンになる心理が掻き立てられるのかもしれません。
舞台となる京都府立宇治高校は実在する高校みたいです。物語としては過去吹奏楽で名をはせた強豪校である当行が今ではすっかり落ちぶれてしまっているという現状から物語がスタートします。物語の序盤では、中学時代から才能の目のあった主人公の少女と父がプロのトランペット奏者であるが、努力と熱意を怠らない少女2人が吹奏楽部へ入部するところからスタートします。物語のプロットとしては、普通の少女たちが吹奏楽部を通して全国で強豪となっていくプロセスを描く物語という感じ。
当然だめだめな現状からモチベーションを上げて、考え方や個性の違う60人近くいる部員である少女たちの心の葛藤やドラマなんかが各話ごとに描かれながら節目となる演奏会やその後の信頼共有や心の成長がリアルに描かれるという内容。
※代表的なシーンGIFアニメーション
1期で思想学コンクール京都府大会にて見事金賞を受賞した北宇治高校吹奏楽部。次なる部隊強豪ひしめく関西大会に挑戦する物語。基本第1期と同じようなプロセスが物語として紡がれることが予想される内容ですが、地区大会で実力を証明した吹奏楽部のメンバーが次なる次元へ上りつめるために、音楽的にも、技術的にもよりリアルな吹奏楽のディテールを描画しながら部員メンバーの成長する様が描かれるようです。お決まり夏合宿、水着で〇〇というようなNHKの連ドラにはないような視聴者を意識したサービス回もあるところがアニメの特徴だと言えそうです♪
京都アニメーションがこのあたりを計算して制作に携わることになったのだとしたら、これはこれで今後のアニメの方向性などについて東宝の邦画ミリオンヒットの実績なども踏まえたりしながらいろいろ考えたのかもしれない・・と推測できたりしますが、自ら版元としてSFファンタジーなラノベ原作作品も何とか成功させたいところでしょうね。そういう意味では涼宮ハルヒなんかの成功体験も踏まえ2016年代にこういう作品を世に出してきたといのはわかる気がします。
部長: 目標に向かって頑張る部活動の青春群像な話ってNHK連ドラのように見えるけど、20代30代のアニメファン向けに夏合宿や水着で〇〇があるのはやはりアニメの特徴だと思う。
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