著者:伊与原新 (著)
イラスト:
出版社:集英社文庫
博物館の学芸員だとか博物学者って人種の人ってちょっと変わった人が多いというかそいう共通概念の前提のもと、ちょっとまともなというかまだまだ新米なので変人になりきれていない人分類学者の助手が変人博物学者の男性とやりとりしながら博物館で起こる様々な事件を解決してゆくという展開のミステリーです。
ミステリーモノとというとシャーロックホームズという黄金テンプレートがあるのですが、天才シャーロックと助手の医師ワトソンのタッグは最強だったります。天才(=奇人、変人)の思考回路のすごさを表現するには、やはり一般的な至極まともな人間が助手という立ち位置ですごさを体現するという構図はこの作品でも使われている点が面白いところなのですが、シャーロックホームズと違ってこの手の作品は助手=女性、天才=男性、または●●さんの足元の死体みたいなこの逆のパターンなんかもあるのですが・・・舞台が博物館で、博物学者の男性に女性の新米助手がつくという点で恋の行方も期待しながら、博物館というちょっとフェチなシチュエーションで展開される事件解決プロセスが面白いと思う人と思わない人とで別れるかもしれませんが、個人的にはありかなぁとおもったりもした作品でしたー。
博物館のファントム 箕作博士の事件簿 (集英社文庫)
発売日:2016/9/16
あらすじ(Amazonより):自然史博物館で働くことになった女性新人分類学者・池之端環。植物標本の整理を命じられ、未整理の標本や資料が大量に詰め込まれた旧館「赤煉瓦」に足を踏み入れた環が出会ったのは、そこに棲みつくファントムこと変人博物学者の箕作類。「どんなものも絶対に捨ててはならない」が口癖の箕作と、片付け魔の環のでこぼこコンビが、博物館で起こるさまざまな事件の解決に動き出す!
しろ: これはジンクスかもしれまえんが、タイトルにファントムとつくと、ちょっとしたラブコメというかお色気系を期待してしまう読者がいるようないないような気がするのですがこれは気のせい?
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