著者:マサト 真希 (著)
イラスト:フカヒレ (イラスト)
出版社:ぽにきゃんBOOKS
廃線や廃駅というモチーフは、この線路をたどっていくとどこかにつながっていくんだろうなぁ・・・というレールに敷かれた人生という感じと、過去にさまざまな人が行きかったであろう温かみの感じられたけれども今はそんな面影もない兵どもが夢の跡・・・みたいな青春って刹那な夢で、大人になってからは草が生い茂るばかりでちょっと切ないかもみたいな2つの側面が込められているような感じがします。
そんな廃線や路線が交差する場所(駅)などで、エキセントリックな、どこか秘密と謎を抱えた少女と不登校児だったり、ボッチだったりするような男の子が出会います。とくると切ない青春ドラマがはじまる予感がバッチリしますよね。
心と心が通いあうけれども・・でも切ない結末が・・・
線路ってどこまでも続くようにそこだけみれば見えるけれど、その線路は分岐しているのか、それともずっとどこまでも続くのか・・みたいな苦悩する切ない青春ってこういうモチーフにシックリ会ってしまう感じがするのですが、こういうのが好きな人はいいかもです。
発売日:2014/11/3
あらすじ(Amazonより):「見つけた。あなたが、わたしの鼓動――。」 不登校の十七歳・譲羽朗は、東京を逃れ生き別れの父が住む愛媛県の小さな港町を訪れる。 そこで出会ったのが、廃線を裸足で歩く不思議な少女「アリス」。 一冊の本がきっかけで近づく二人だが、アリスはかたくなに正体を明かさない。 そんな折り、朗は町で「廃線の幽霊」のうわさを耳にする……。 恋した少女は何者か。本当に夏の亡霊(ゴースト)か。 切なく鮮烈な青春ラブストーリー、登場!
発売日:2015/8/3
あらすじ(Amazonより):雪国の廃駅で、少年は死を願う少女に出会う。
岩手県花巻市――宮沢賢治の生誕地。 他人と深く交流せず生きてきた十七歳の少年・遠峰谷晴は、雪の廃駅に佇む一人の少女と遭遇する。
彼女の名は春告久芙美。孤独を選び、けっして笑みを見せない彼女に惹かれる晴。 一方、彼女との出会いがきっかけのように、晴の周囲で不可解な脅迫事件が起こる。 少女の心を殺したのは誰か。死を願う理由はなにか。謎の脅迫者の真意とは……? 宮沢賢治の物語が二人を結び、その過去を解いていく。 切なく鮮烈な青春ラブストーリー、第二弾!
しろ: 心の年齢を10代の頃の少年に置き換えた時、エキセントリックでどこか秘密を抱えるような少女と、田舎の廃線の線路を上をは出して歩いていたり、さびれた雪のたたづむ廃液で出会ったりしたら絶対キュンキュンイベントを期待してしまうと思うのですが、そんな切ないお話を厭世的味わってみたい人にはお勧めですね。
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