ななもりやま動物園の奇跡（ラノベ/小説・紹介・感想）

著者：上野遊 (著)
イラスト：
出版社：メディアワークス文庫

結婚してカワイイ子供ができてでも大人の事情で別居するなんて！なかなか想像できないことですが、この物語では、別居した妻が事故で死んでしまいます。残された娘はお母さんが死んだのは自分の責任だと心を病み、思春期から大人へ成長しつつある高校生の娘と中年の主人公の関係はもちろんうまくいっていません。この世に残された最愛の娘を守りたい・・・。と妻を亡くして初めてわかる家族の大切さという切ない感じ。そしてその思いを家族三人が楽しく過ごした思い出のつぶれそうな動物園に向けてそそぎまくって、同じような思いを持つ人たちが主人公のお父さんが夢中になって動物園を再建しようとする意志にだんだんと賛同していって・・・そしてついに・・・みたいな・・・大切な家族というのは実にもろくて壊れやすいのに、その大切なものをとりもどすというのはすっごく大変なことなんだなぁというのが分かる心温まるお話しだと思います。

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意外と壊れやすい家族の絆。でも気づいてから取り戻すのは大変という切なさが分かる物語。

ななもりやま動物園の奇跡 (メディアワークス文庫)

発売日：2016/7/23

あらすじ(Amazonより): ほろりとせずにはいられない。父と娘に起きる、優しい奇跡の物語。

妻が事故で逝った――。小さな不動産屋を営む幸一郎は、別居中だった妻を事故で亡くし、高校生の一人娘・美嘉とは関係がうまくいっていない。なんとか美嘉と仲直りしたい幸一郎だが、「母を死なせた」と美嘉は取り付く島もない。そんな中、幸一郎は親子3人の思い出の動物園が、ほぼ閉園状態にあることを知る。美嘉の笑顔を取り戻したい。幸一郎は何の知識もないまま、動物園の再建を決意する。最初は誰にも相手にされない幸一郎だが、彼の熱意に次第に人々が周囲に集まり始めて――。これは、父と娘、残された者たちが心の絆を取り戻す、優しい奇跡の物語。

あおい：結婚していて家庭をもたないとなかなかこういうお話しは実感がわかないのかなぁと思うのですが、こういう物語を読んで今は惚れた晴れたで彼氏彼女♪みたいな視点で交際とか友達関係なんかを見つめている視点をもう少し俯瞰的にみれるようになると、人間関係なんかの考え方も変わるかもしれません。

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