著者:三嶋与夢 (著)
イラスト:ともぞ (イラスト)
出版社:ヒーロー文庫
幼い時分には才能をほめたたえられ期待されていた主人公がひょんな切っ掛け虐げられてまるで軟禁生活のような生活を送るようになるという流れって主人公はやっぱり才能にあふれた「血」を継承する本当はヒーロー的な存在たる人物なのに・・・!というのがよくある展開ですね。
こういう話ってやっぱり人を引き付ける何かがあるのだと思うのですが、現実社会って実はこういう幻想が結構多かったりするような気がします。試験の成績が良くない時とか仕事なんかで自分の影の努力やサポートを周りの人が理解できずに、うわべだけのなれ合いで毎日が進んでいくような社会ってヤツですね。
実は現実の世界というのは地位や名誉だとか声が大きいとかノリがいいみたいなそいういう振舞いみたいな”個性”によって等身大以上に評価されるようなちょっと残念な感じを抱いたているような人というのが全体の9割ちかくいるのではないでしょうか?
というのは優秀な成績を収められる人も、仕事で超成功する人も1割ぐらいじゃぁなかなぁと思うからです。
まぁこういう事を言うと、自分の不甲斐なさを他人の所為だ!といって責任転嫁をするようにも思えてしまいますが、そういう胸の多くに鬱積されているであろう気持ちを晴らしてくれるような物語というのがこういうプロットのお話しなのかもしれませんね。
だからこそ、売れるんじゃぁないでしょうか・・・。
セブンス 1 (ヒーロー文庫)
発売日:2015/12/28
あらすじ(Amazonより):
小説家になろう超人気ファンタジー。七人の先祖は敵か味方か! ? 宝玉をめぐる剣と魔法のバトルロワイヤル! !
女神を崇め、剣と魔法が存在する世界で、領主貴族の嫡男として 生まれたライエルは15歳で家を追い出される。 理由は――妹のセレスに敗北したから。 過去には天才、麒麟児ともてはやされ期待されたライエルだが、 セレスによって屋敷では徐々に冷遇され軟禁生活を送っていた。 傷ついたライエルは、屋敷の庭に住み込む老人に助けられ、 宝玉のついた首飾りを受け取る。 老人が先代――ライエルの祖父から預かっていた、 【アーツ】が記録された青い玉は、ウォルト家の家宝とも言うべき物だった。 歴代当主七人のアーツが記録された宝玉を託されたライエルは、 それを持って屋敷を去るのだった――――。
セブンス 2 (ヒーロー文庫)
発売日:2016/4/30
あらすじ(Amazonより):
発売即重版と好スタート。七人の先祖たちは徐々にライエルを認めていくのだが、多くの問題が次々に降りかかる。
冒険者となったライエル・ウォルトは、元貴族の少年だ。 ウォルト家の家宝である“青い宝玉(ほうぎょく)"には、歴代当主たちの記憶が蘇り、 ライエルに自分たちの“アーツ"を教え、助言をくれる……一方で、七人の歴代当主たちは、騒ぎ、怒鳴り、罵倒を繰り返す。 ライエルにとって宝玉は、まるで呪いの道具であるかのようだった。 そんなライエルに厳しい歴代当主たちだったが、盗賊団一行を捕縛した事でライエルを徐々に認め始めるようになる。 特に領主貴族ウォルト家の祖――初代バジル・ウォルトは、ライエルに対して歩み寄りの姿勢を見せていた。 初代当主は竜殺し――ドラゴンスレイヤーであり、辺境の蛮族を腕一本で従えた猛者。 やがてバジルとライエルは、互いに理解を深めていく。バジルの思いを知るライエルは、いったい何を思うのだろうか……。
セブンス 3 (ヒーロー文庫)
発売日:2016/8/31
あらすじ(Amazonより):
冒険者としてライエルたちが迷宮に挑む! 歴代当主たちの授けた秘策とは?
冒険者として迷宮討伐に参加する事になったライエル一行は、 ロンドパーティーと協力して迷宮討伐に挑む。 しかし、ライエルが想像していた以上に迷宮討伐は問題が山積みだった。 指導期間が終わりに近付く中、助言をしてこないベテラン冒険者のゼルフィー。 数百人という迷宮討伐のための人員の中、実際に迷宮内へ入るのは五十人程度なのに、 その五十人のほとんどに先回りや妨害を受けて迷宮討伐に苦労するライエルたち。 しかもギルド職員までも敵に回してしまい、ライエルたちは窮地に追い込まれてしまう。 迷宮よりも、迷宮からわき出る魔物たちよりも、 同じ迷宮を討伐するという目的を持つ“仲間"であるはずの 冒険者たちに苦労させられるライエルたち。 このままでは初期投資すら回収できず、迷宮で宝箱の回収や魔物との戦闘も 経験できないまま終わりを迎えようとしていたのだが――――。
セブンス 4 (ヒーロー文庫)
発売日:2017/2/27
あらすじ(Amazonより):
「少女の目をつぶせ」。迷宮都市で出会った魔眼の美少女の運命は? 地下40階を目指し、新たな冒険が始まる!
アラムサースは学園が支配している学術都市。 金さえ出せば、知識や技術を得られるアラムサースで自分を鍛える冒険者も少なくない。 そんな学術都市に活動拠点を移したライエル一行は、 知識や技術を得ることの他に、仲間を集めたいという大きな目的があった。 アラムサースは地下迷宮を抱えており、冒険者にとっては稼げる上に自分を鍛えられる。 ただ、地下迷宮に入るためには、学園の許可も必要。 仲間が少なく、実績もないライエルたちに許可は出ない。 ライエルはなんとか地下迷宮に入る手立てを考えるのだが――――。
くろ: すべてが思い通りにいかないというのが現実世界というもの。ひょっとしたら自分はもっとうまくやれるだろうし、本当はもっとできる人物なのかもしれないのに・・・周りの環境が!という風に思う人は統計的に結構多いのかもしれませねん。そういう意味ではこの作品はそういした思いを知らず知らずい抱える人の心情を上手にオマージュしていると言えるのかもしれません。
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