著者:会川いち (著)
イラスト:
出版社:メディアワークス文庫
湯屋というなの温泉施設は「千と千尋の神隠し」なんかでも出てきましたが、萬(よろず)の怪異というかそいうのが集う怪しい・・・どこか神秘的な風情を醸し出す場所として日本人ならばシックリくる所という共通概念があるように思います。LEDランプだとか蛍光灯とかの光ではなくて、蝋燭の日だとか薄暗いアンビエントな明かりの中で宿や湯殿のいたるところに暗い影があるこうした温泉宿には目に見えない何かが潜んでいるというようなそんな感覚と、都会の喧騒を離れて見知らぬ田舎の片隅にたたづむこういう温泉旅館というものにはどこか伝奇的なロマンがあるように思えてくるのはそういう理由(ワケ)からかもしれません。この物語ではそういう湯屋が実は妖怪によって切り盛りされているという設定となっています。そんな温泉旅館で不思議で心温まるようなお話が繰り広げられるってヤツですね。
湯屋の怪異とカラクリ奇譚 (メディアワークス文庫)
発売日:2016/8/25
あらすじ(Amazonより): その湯屋は、いい湯と不思議にあふれてる。 東の都にある大きな湯屋は、安いし広いし湯加減も良い。繁盛しているが、誰もそこで働く人間を知らないという。 だが、なぜかその湯屋の奉公人として選ばれた佐吉は、そこが妖怪によって営まれていることを知る。番頭の闇二や妖の一夜と三夜、また子供の落書きのような小さな謎の存在"件"に揉まれながら、佐吉は苦労しつつも新鮮な日々を送っていく。 そして、一人のカラクリ技師との出会いが佐吉の運命の新たな扉を開く。人と妖怪、その秘密に近づいた佐吉は何を選び取るのか? 人と妖怪が織りなすおかしくてあたたかで不思議な物語。
副部長: 忙しくて温泉なんかに行っている暇がないというような人は、怪異が営む風情ある湯屋を舞台にした物語を味わうプロセスで風情ある温泉宿に宿泊したような気分になれるような気がする・・・・
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