クロの戦記（ラノベ/小説・紹介・感想）

著者：サイトウアユム (著)
イラスト：村 (イラスト)　
出版社：オーバーラップノベルス

主人公の少年は日本に住む少年。記憶も年齢もほぼそのままという感じで異世界に転生して運よく貴族の養子になって軍学校を卒業します。転生してから3年経っているというところからお話しがはじまりますが、転生後に同じような年齢からスタートするという点で、明確に身についている現代日本に住む若者であった主人公のちょっと斜め上を行く発想と価値感と異世界の常識との間に生じるギャップが面白可笑しく描かれているような感じ。
今の世も革新者というのは変化を嫌う人からみるとちょっとおかしな人！？っていう見られ方をしますが、そういうちょっと変わった風に見られがちな主人公の事を意識してしまう軍学校で同期の王女様が登場したり、奴隷のエルフだとか亜人だとかがなついていってたりしつつ、日本に住んでいた頃の内政チートなエピソードも踏まえつつ転生した世界を変革しちゃうというそんなお話しです。
郷に入れば郷に従うということを否定しまくるというのはある意味異世界転生モノのプロットとして安定感がある感じがしないでもないですね。

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カテゴリ , 更新情報 , 異世界ファンタジー

現代日本のちょっとゆるーい若者が異世界軍記モノで成り上がる系

第1巻：

クロの戦記 1 (オーバーラップノベルス)
発売日：2016/3/25

あらすじ(Amazonより): 三年前に異世界へ転移した黒野久光は、ケフェウス帝国の貴族クロードの養子となり、クロノと名を改めて軍学校を卒業した。エラキス侯爵領の指揮官として迎えた初陣で、歴戦の猛将イグニスが率いる神聖アルゴ王国軍一万人を、クロノはわずか千人の亜人―獣人やエルフを率いて撃退を果たす。さらに前領主の不正を暴いて新領主となったクロノは、亜人の待遇改善や「救貧院」の運営と、改革を推し進めていくのだった。そんな折、クロノの元にケフェウス帝国皇帝・ラマル五世崩御の知らせが届く。次期皇帝アルフォートは神聖アルゴ王国との戦争を追認し、クロノは補給部隊として戦場に赴くことに。しかし、この戦争にはどこか不穏な気配が漂っていて…!?「僕は、この国を変えてやろうと思う」かくして亜人は黒髪の王を抱き、伝説が始まる。「小説家になろう」発、成り上がりの異世界戦記!

第2巻：

クロの戦記II (オーバーラップノベルス)
発売日：2016/8/25

あらすじ(Amazonより): クロノの革新はここから始まった! 帝国歴四三一年二月。現代日本から転移し、ケフェウス帝国の指揮官となったクロノ・クロフォードは、多大な犠牲を出した戦争の末に、変革への決意を新たにした。 ――時は戻り、帝国歴四三〇年五月。イグニスとの緒戦を制したクロノは、皇女のティリアからエラキス侯爵の横領調査を依頼されてしまう。さっそく副官のミノと街へ捜査に繰り出したクロノは、ひょんなことから証拠を得るための糸口をつかみ、不正を暴く。そして休む間もなく、問題だらけのエラキス侯爵領の統治をティリアから命じられてしまうクロノ。過剰な税制、未払いの給与、人材の不足……前任者が残した負債に頭を抱えるクロノは、資金を得るためにある一計を案じ……!? あの日、神聖アルゴ王国軍を退けるまでに、クロノはいったい何を成し得てきたのか。未来への軌跡を紡ぐ、成り上がりの異世界戦記、第2巻!

第3巻：

クロの戦記III (オーバーラップノベルス)
発売日：2017/1/25

あらすじ(Amazonより): 血を流さないために、“死の試練"を超えろ!! 帝国暦四三一年六月。現代日本からの転移者にして帝国貴族クロフォード家の養子であるクロノへの新たな任務、それは南辺境で今なお帝国と争う蛮族の討伐だった。南辺境は義父クロードが切り開いた土地であり、クロノたちはクロフォード邸に駐屯。つかの間の里帰りに、クロノは家族や仲間たちとの穏やかな時を過ごす。そして任務に就いたクロノはまず兵士たちの環境を改善。続いて蛮族への偵察に向かうが、その最中に囚われの身となってしまう。蛮族――ルー族の虜囚として彼女たちと生活するクロノ。彼はその中で、平和的解決の可能性を見出す。しかしルー族からの強い信頼を得るためには乗り越えねばならない「死の試練」があり……!? 大切な人達との絆が紡ぐ、成り上がりの異世界戦記、第3巻!

しろ：異世界転生モノの極意として「郷に入れば郷に従う」ということわざを真っ向から否定しまくるその爽快感というのがあるように思います。なぜならば、普段そんなことしたら変な人！？って思われてしまうからでしょうね。

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