著者:陽山 純樹 (著)
イラスト:さらち よみ (イラスト)
出版社:ヒーロー文庫
『エルダーズ・ソード』というゲームは十数回カンストした主人公。そんな彼はある時急に意識をなくし、自分がプレイしていたゲームの世界に転生していまいます。それもゲームの序盤で死ぬ雑魚キャラのルオンとして転生していまします。死にたくない!と思った主人公はゲームをプレーしていた知識を総動員して強くなる鍛錬を幼少期から行いやがてその世界で類を見ない最強の人間へとなってしまいます。ただし、ゲームどおりであれば、賢者の血を引くものしか魔王を倒すことができないことから、ゲームの世界の主人公達のイベントをサポートするという影のサポーターに徹するというところが異質な展開です。
本当はめちゃくちゃ強いのに魔王に築かれないように力を隠し、ゲームの世界で主人公となる人物たちがシナリオ通りに物語をクリアするように影で四苦八苦する分けですね。
そんな主人公なのですが、ゲームの中で納得がいかなったイベントなかは修正すべく、死んでしまうはずだった王様や王女様を助けたりもします。そして助けた王女ソフィアとともに、主人公の強さを隠しつつも、ゲームの世界が現実となった世界を救うべくバトルにつぐバトル、鍛錬に次ぐ鍛錬を王女ソフィアに積んでもらいながらさまざまな人物と一期一会なストーリーを紡いでいくという壮大な冒険ファンタジーです。
度も読んでいると王女ソフィアはルオンのことに惹かれる思いをもっているようなのですが、他の転生もののように、ラブコメハーレムな展開はすくなく、純愛というかそういうヒロイン像が描かれている点でも貴重な作品かもしれません。
賢者の剣 1 (ヒーロー文庫)
発売日:2015/9/30
あらすじ(Amazonより):「小説家になろう」大人気シリーズ待望の書籍化。ゲームの世界にトリップした少年が魔王との戦いに挑む
ファンタジーの世界にずっと憧れて生きてきた少年。 彼は『エルダーズ・ソード』というゲームを気に入り、繰り返しプレイしていた。 特に気に入ったキャラクター・戦士ルオンを熱心に育てていた。 ある日、少年は突然、意識を失う。 ――気がつくと、そこは『エルダーズ・ソード』の世界。 しかも彼は、ルオンになっていたのだ。 戸惑いながらも、理想の世界が目の前にある事実に驚愕し、興奮する。 けれど同時に気付く。 ゲームのルオンは死んでしまう上にネタキャラであることを。 そしていずれ魔王がルオンのいる大陸に侵攻することを。 討つには過去魔王を封じた、賢者の末裔であるゲームの主人公の力が必要であり、 倒すための条件も複雑。 ルオンはゲームの知識を活かし、自分が死なないために―― そしてどう物語が進んでも修正できるよう、強さを得ようと決める。 ルオンは様々な決意を胸に、魔王との戦いに身を投じるのだった。
賢者の剣 2 (ヒーロー文庫)
発売日:2016/2/29
あらすじ(Amazonより):ゲームの世界に転生しながらすぐ死ぬキャラだった主人公が魔王を倒すためにシナリオに逆らって旅を続けるのだが…! ? ゲームの世界に転生したルオンはゲーム知識と遺跡で出会った 天使ユノーの助けを借りて無類の強さを得る。 ゲームで死んでしまう予定だった王女ソフィーリアを助け、 従者ソフィアとして共に旅をする。 そして風の精霊シルフの女王レーフィンがルオンの事情と、 過去魔王を封じた賢者の末裔であるソフィアの存在から、仲間に加わった。 次の大きな目標は地の精霊ノームを仲間にすること。 だがノームのすみかへ到達する前に、ルオンは魔族に ソフィアの存命が知られないよう対処しなければいけないと考えた。 人を魔力の質で判断する魔族に対し、見つからないようにするため ルオンは天使の遺跡に眠るアーティファクトを手に入れようとするが――。 敵味方の思惑が錯綜し、刻々と変わっていく大陸情勢の中で、 戦いの全てを知るルオンは己が知識と力を武器に奔走していく。
賢者の剣 3 (ヒーロー文庫)
発売日:2016/9/30
あらすじ(Amazonより):ルオン達は五大魔族の一角を倒した。その結果、魔王を討つ資格を得ることができた王女ソフィアと共に、ルオンは進路を南に向け旅を続ける。当面の目的は時を巻き戻す魔法を持つ魔法使いリエルを、彼が頼っている人物の元まで送り届けること。道中、ルオンの出身地であるフィスイリア王国に辿り着く。転生した意識を持つルオンは、初めてのような、懐かしいような複雑な心境を抱きながら、幼馴染や師匠と再会する。そしてリエルからこの国で起こる“未知の戦い”を聞かされるのだが―。
賢者の剣 4 (ヒーロー文庫)
発売日:2017/2/27
あらすじ(Amazonより):新たなゲームの主人公と共に魔族討伐を開始! 王女を巡る戦いの渦へ! そして驚愕の事実が明かされる…! ? 魔王打倒を目指すルオン達は、新たな仲間として ゲーム主人公の一人であるオルディアを加え、旅を続ける。 その折、精霊の頂点に立つ三体の神霊の一人、 水王アズアが魔王側に寝返った――と同じ神霊であるガルクから聞かされる。 果たしてそれは真実なのか。 疑問に思いながらルオンは次なる目的地である四大精霊ウンディーネのすみかに向かう。 そこでルオンはウンディーネ族長アマリアの口から アズアは確かに魔族ダクライドとつながりがあると知らされる。 ルオンはアズアの真意を調べ、ダクライドを倒そうと決意するのだが―――。
シエル: 現実となったゲームの世界で死なない為に世界を救う為に主人公はひたすら裏をかきサポータに徹するというまさにゲームプレイヤーの攻略魂が共感するような長編作品だと言えますね。
戻る
咒力(じゅりょく)という森羅万象を束ねる力がこの物語の世界では作用します。ファンタジー作品に出てくる魔力や魔法...
剣と魔法のファンタジーなライトノベルと言えば魔術を魔法を司る魔力量やハイパーな剣術や肉体強化スキルなどなど物語...
一人ボッチの魔獣の少女が暮す森。そして森の外では人を食らう魔物が住むと言われている禁断の森として人々から恐れら...
18歳だった主人公が凍結保存睡眠によって人類が滅亡してしまった700年後の世界で目覚めるのですが、生き残った人...
賭博しに拾われて育てられた青年が主人公の同作。賭博で生計を立てるという言ってみれば裏の世界に生きる事はどういう...
SS級の勇者である父親に育てられた少年。彼の名はアルベルタ。多分ですが、英雄である彼の父は日本からの転生者だと...