著者:三丘洋 (著)
イラスト:こずみっく
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン
主人公は魔法の才能がないけれど騎士を目指して日々鍛錬を欠かさない一般人のウィン。ヒロインは伯爵系令嬢で魔王討伐を背負って勇者となった美少女英雄レティシア。2人は身分も違い血もつながっていないのですが、レティシアは長馴染のウィンのことを「お兄ちゃん」と慕い、やがてそれは恋愛感情へと発展していきます。
レティシアとウィンのつながりは、伯爵令嬢である彼女が家になじめず周りの眼を盗んで街に出てウィンの鍛錬の様相に興味をもったことからはじまります。ウィンは魔法の才能がないのですが、剣の才能があり、レティシアと一緒にそれから毎朝鍛錬を一緒にするようになります。身なりのいいレティシアがどこぞの貴族の令嬢だろうと勘繰りつつも身の上のこと聞かずに平民の子として一緒に接していくうちに、ウィンという少年がレティシアにとって唯一心が許せて、親しみを持てる「お兄ちゃん」へとなっていたという前段が重要だったります。
勇者として街を離れ、魔王を倒して凱旋した美少女レティシアはたちまち王国の誰もが知るセレブになるのですが、ウィンの方は昔と変わらず気になる夢を捨てきれず人知れず鍛錬を行っている万年騎士候補生。
そこへ、幼馴染で年下のレティシアが凱旋して、ウィンの所を音連れるところから物語が展開していきます。
伯爵令嬢で身目麗しく育った少女は幼少期から慕っていたお兄ちゃんウィンのことを分かれてからもひたすら思い続けていたという想いを心の内に秘めながら、身分さを超えて2人が接近!?する物語が紡がれていくという感じです。
妹モノが好きな人なんかは、異世界ファンタジーな世界で血のつながらない美少女のブラコンな騎士道なちょっとハーレム要素もありつつ主人公の成り上がり要素もあるこの作品はちょっと斬新でそれなりにニヤニヤしながら真剣に読める作品と言えると思います。
勇者様のお師匠様 (1)
発売日:2014/5/31
あらすじ(Amazonより):魔法の才に見放されながらも、騎士を目指し日々鍛錬に励む“万年騎士候補生”の少年ウィン。ある日、彼の前に現れたのは、魔王討伐の旅から凱旋した幼馴染みの“美少女勇者”レティシア。帝国の英雄である彼女の全土に放った一言が、ウィンの落ちこぼれ人生を大きく変える―。「彼こそが勇者の師匠、ウィン・バードである」
勇者様のお師匠様 II
発売日:2014/10/1
あらすじ(Amazonより): 抱く疑念、巡る陰謀。クーデター事件から幾日。混乱の帝都に届く、“新米冒険者"アベルからの凶報。 壊滅した集落、泣き叫ぶ民衆――暗躍する敵国騎士団の影。動き出す謀略に仇するべく、“勇者様のお師匠様"ウィンは戦地へと赴く。“ハーフエルフの村娘"セリとの邂逅を経て、二百の軍勢に挑む三人の斥候部隊。幼馴染の初陣に想う、“美少女勇者"レティシアの真意――。「世界中から認められなくても、私はあなただけに認められたら」二つの想いが重なるとき――新たな道が開く。
勇者様のお師匠様 III
発売日:2015/2/28
あらすじ(Amazonより):冒険者ギルドへと持ち込まれた一件の依頼。依頼元へと赴いた“新米冒険者”ウィン達は、恐怖に震える“翼人の少女”と出逢う。故郷を失くした彼女を守るべく、ゴブリン討伐に臨む冒険者パーティー。そこに突如現れた、“妖魔”の魔の手が迫る。凶悪な魔力、強大な武力により尽くされる圧倒的破壊。全滅の窮地に響く、幼きレティシアの声―。「お兄ちゃんが負けるはずなんてないっ!」目覚めた才、継がれた力、二つの記憶が重なるとき―新たな歴史が紡がれる。翼人少女×凶悪妖魔。
勇者様のお師匠様 IV
発売日:2015/6/29
あらすじ(Amazonより):呻く混沌、蠢く怨嗟。魔王軍との戦争から幾年。爪痕は未だ癒えず、帝国は闇を孕んでいた。 忍び寄る野盗、相次ぐ民の失踪――背後に潜む影。任務に励む“騎士"ウィンを襲う、“旅の剣士"の刃。明かされる、魔王降臨に隠された真実。 そして“英雄"と謳われる前、“勇者"と“剣聖"の邂逅の記憶。「私は誰にも教わらない。私のお師匠様は、この世界で唯一人だけ」二つの意思が重なるとき――新たな時代が動き出す。
勇者様のお師匠様 V
発売日:2015/11/30
あらすじ(Amazonより):勇者とその師は闇を晴らすべく、帝都を旅立つ。 帝都シムルグに蠢く闇は、未だ晴れることはない。 闇組織に忍び込んだ“副長"ケルヴィンが辿り着いた、一人の男。 貴族誘拐事件の真相を追うウィンが行き着いた、一つの嘘。 それらが示す先に浮かび上がったのは、かつての“背教者"の影であった。 真相を求め“皇太子"アルフレッドがリヨン王国への訪問を決したそのとき、 冥府の底より喚び出されし“魔族"が動き始める。 「私は、本当に世界を救えたのかな? お兄ちゃん……」
勇者様のお師匠様 VI
発売日:2016/5/30
あらすじ(Amazonより):帝都シムルグの騒乱は加速する。傀儡と化した皇子ノイマンの謀反…公女ステイシアの謀略。帝国権力を操るジェイドは、復讐の業火に身を焦がす。“背教者”サラの最期の地を訪れたウィンを襲う魔の手。創世神アナスタシア、竜王フィアンド、破壊神ノアレ…。すべての歯車が、ゆっくりと、たしかに動き始める。「私にとって、最強であるべきはウィン・バード…唯一人」
しろ: ブラコン・シスコンってよく用いられるテーマですが、この話ではベースにある幼い時の刷り込み(インプリンティング)により育まれた感情というのがポイント。でもそんな二人は彼女が勇者になったことで引きはがされてしまう。という切なさがありつつ、2人の運命はどうなるの?というモチーフは気になりますよね。
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