著者:七沢またり (著)
イラスト:チョモラン (イラスト)
出版社:エンターブレイン
この作品の主人公は女性ヒロインなのですが戦争で襲われた村に住む普通の少女が死ぬ間際に現れたおいしそうな死神を食べてしまいます。
戦乱の世で荒れる世界。死の味というのはどこにも存在することは容易に想像できますが、死を司る死神を空腹で食べてしまった少女は死を呼ぶ死に外の力を身に着けて戦場でざっくざっく敵の兵士を死に葬るようになります。
死神の力を手に入れた少女は、戦乱の死を食べ、お腹を満たすことが戦う目的なのですが、やがて、腐敗した国や力をつけるに従い腐敗していく反乱軍、彼女の仲間や部下となっていく兵士や仲間との触れ合いの中で人間っぽさが宿るて行くような様は読み終わった後に一種の感動を生んでくれると思います。
そんな少女騎士主人公の壮大な軍記オペラみたいな作品は、読み応え抜群で、読み終わったあとも、その後味が印象に残る良作だと言えるかもしれません。 戦乱の貧しい村に少女の空腹とは死を超越する不思議な力=戦争で理不尽な死を遂げるような弱い立場の人間の純粋な生への欲求がつっぱしるみたいな・・・その象徴が純朴な少女騎士というのが悲しいくて切ない感じ。
戦場を少女が兵士を駆る目的は空腹を満たすために美味しい死を食らうため。ただそれだけの純朴な理由。
そんな少女は貧しい村を襲った解放軍に殺される間際、おいしそうな死神を見る。そして死神を食べるた少女は美味しい食事を食べるために王国軍騎士になる。
ジャンヌダルクやマリーアントワネットなどの物語もいつまでも純朴な少女だったはずなのに、歴史の節目で大きな影響を与える人物になっていくというドラマはどこか感動するというか人のこころをぐっさりと打つものがあるのかもしれません。
死神を食べた少女 (上)
発売日:2012/12/15
あらすじ(Amazonより): 血塗れの少女が戦場を駆けるファンタジー戦記。 貧しい村に生まれた少女・シェラは、自分を襲う解放軍兵士の後ろに 「美味しそうな」死神を見る。 死神の鎌が振り下ろされるより早く、シェラは死神をたいらげた。 そして、彼女は王国軍の兵士となる。大きな鎌を手に憎き解放軍を倒すため、 美味しい食事にありつくため――。
死神を食べた少女 (下)
発売日:2012/12/15
あらすじ(Amazonより): 戦場で畏怖される少女――その名は`死神' 悪鬼のごとく大鎌をふるい戦場を駆ける`死神'シェラの目的は、 勲章でも昇進でもなく美味しい食事のため。 しかし、その奮闘もむなしく圧倒的な解放軍の勢いを前に敗戦続きの王国軍。 シェラに再び迫る死神の影、 忌まわしき刃が振り下ろされるのは、落日の王国軍か、正義の解放軍か――。
しろ: 弱そうな美少女が戦場を駆け巡り歴史を変える重要要素となっていく。でも彼女の戦う動機は空腹なお腹を満たすため
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