著者:葵大和 (著)
イラスト:まろ (イラスト)
出版社:KADOKAWA/富士見書房
病弱で死んでいった少年の異世界転生モノ。異世界で百の英霊たちに育てられ、愛情を注がれて育ちます。血はつながっていませんが、英霊たちを実の親のように慕い、そして教えを引き継ぎ、この世に未練がなくなると消えていく切ない設定です。
彼を育ててくれた英霊たちは力を有するが故に魔王というレッテルを張られて迫害され、裏切られ、この世に未練を持ち霊山に人知れず集まった霊たちだったのですが、そんな主人公が青年へと成長しその思いを知るについれて、下界に降りて、今も身を隠し迫害追われている魔王たちを助ける冒険がスタートします。
さまざまな事情を抱える魔王たちとの出会いやそれぞれの魔王とのエピソードから目が離せない面白さがあります。
さまざまな能力を持ち、利用され、迫害されている魔王たちを探し出して、一人でも多くの魔王を救おうとする主人公メレアという少年の実直さは男も女のどこか放っておけない危うさをもったところがあって魅力的なキャラになっている感じです。
絶対絶命の危機だとか、追いつめられて九死に一生を得るような展開など、バトルや駆け引きから政治的な思惑まで壮大な物語が展開されてきます。
出会った様々な能力をもった魔王達が主人公メレアの元、魔王が安心して暮らせる世界を作るべく熱い・・絆といういうか友情そそぎながら主人公をささえていくという流れは、読み手にとって感情を熱く揺さぶる要素として期待できる作品。
百魔の主 (FUJIMI SHOBO NOVELS)
発売日:2015/5/20
あらすじ(Amazonより):青年は病室でその生を終え、世界を渡った。「力」を持つ者が“魔王”と見なされ迫害される世界に、青年―メレアは殺された百人の英雄の能力と未練を継ぎ、生まれ変わる。やがて、国家に追われ逃げ続ける“魔王”たちと出会い、横行する魔王狩りの惨状を知ったメレアは決意する。―「俺は、“魔王”にとっての英雄を目指そう」と。狂った世界を正すため、メレアは古の英雄の力を解き放つ!!これは、後に“百魔の主”として歴史に名を刻む男の物語。WEBで大人気!!決闘の異世界転生&反逆戦記。
百魔の主 (2) (FUJIMI SHOBO NOVELS)
発売日:2015/7/18
あらすじ(Amazonより):強国・ムーゼッグの追撃を逃れ、霊山を下ったメレアと21人の魔王たち。物資補給のため一旦街へ身を隠すが、一瞬の隙を突かれ、アイズたちが攫われてしまう。主人と慕うアイズが攫われ憤怒する“暴帝”マリーザと、自責の念に駆られ飛び出そうとするメレア。彼らを引き留め、“錬金王”シャウが企てた奇策とは―?「金の使える街で、私から逃げられると思わないことです」仲間を危機に晒された魔王たちの怒りが、敵に降り注ぐ!
百魔の主 (3) (カドカワBOOKS)
発売日:2015/11/10
あらすじ(Amazonより):ネウス=ガウス公国でムーゼッグ軍を辛くも退け、レミューゼ王国を目指してひた走るメレアたち。だが、彼らを逃がすまいとする敵軍の猛追に、少しずつ追い詰められていく!皆で交わした「全員で生き延びる」という誓いを胸に、剣帝エルマが斬り開いた道を一丸となって駆け抜けようとするが、その先には“戦乱の寵児”と謳われるムーゼッグの王子セリアスが待ち受けていて…?“力”を封じられてしまったメレアに勝機はあるのか―!
百魔の主 (4) (カドカワBOOKS)
発売日:2016/3/10
あらすじ(Amazonより):ムーゼッグ軍を退け、レミューゼ王国に居を構えた魔王たち。彼らは“剣”、“知識”、“財布”の三部隊にわかれ、新たな魔王の情報を探していた。「芸術都市・ヴァージリアに“魅惑の女王”がいる」その情報に旅の準備を始めたメレアたち。しかし、彼らを邪魔するかのように、城内を彷徨う怪しい幽霊の噂が立ち上る。危険を感じたメレアはその正体を暴こうとするが…?幽霊?敵?それとも、魔王?不審な影の正体は―WEB発!!!大気人のファンタジー戦記!書き下ろしストーリー大幅追加!!
百魔の主 (5) (カドカワBOOKS)
発売日:2016/7/9
あらすじ(Amazonより):―“魅惑の女王”は魔王である。その情報を辿って芸術都市を訪れたメレアたちは、奇妙な道化師の計らいにより街で一番人気の歌劇を鑑賞することになる。舞台の上に現れたのは、彼らが捜していた“魅惑の女王”ジュリアナだった。能力を無理やり悪用させられていると知り、メレアたちはジュリアナの救出を試みる。だが、すでに彼女は何者かに連れ去られていて…!?芸術の街を舞台にした救出劇が、いま幕を上げる!!
百魔の主 6 (カドカワBOOKS)
発売日:2016/11/10
あらすじ(Amazonより):
「勝負だ、フランダー。俺はあなたを越えて行く」
新たな仲間と共にメレアがレミューゼに帰還した頃、ムーゼッグ軍から追放された“死神”ネクロアは霊山に向かっていた。この世の混沌を求めて彼が呼び起こしたのは、霊山でメレアを育て、死んだはずの英雄たち!?操られた英雄と対峙した魔王たちは、己の真の能力を目覚めさせていく。メレアが覚醒させた力とは…。「勝負だ、フランダー。俺はあなたを越えて行く」最愛の“両親”を倒すため、決戦の地に向かう!
しろ: 主人公のメレアは聖人のような人物に仕立てられていますね。それを取り巻く仲間となった魔王達の彼に向ける忠誠心というのも軍記者なみに熱いものがあります。当然身目麗しい可憐な女性魔王はみんなメレアという主人に異性としての想いをよせていくというのは通所のハーレムモノとは違ったキュンキュン感がある作品です。
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