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雨の日のアイリス(ラノベ/小説・紹介・感想)

著者:松山 剛 (著)
イラスト:ヒラサト (イラスト)
出版社:電撃文庫

アンドリューというロボット映画がありましたが、この話では家庭用ロボットとしてとある家に来たアンドリューと名付けられたアンドロイドが家族の事が好きになり、人間になりたいと思い年月を経てそれを実現させていくというピノキオ的なお話しだったと思います。
無機質の物質に精神が宿ると人間以上に人間らしく思てきてしまうのが不思議なのですが、この物語は、アイリスという名のロボットが主人公です。

 

posted by しろ 投票数 3 0


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アイリスという名のロボットの残骸の精神回路から復元された彼女の思いとは

口調が「僕」アイリスがなんだか素朴で切ない感じがする

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ロボット研究者のウェンディと暮らすアイリスは博士の妹に似せて改造された可愛らしいメイド姿をしたロボット。博士は妹へ向ける愛と同じぐらいの愛をアイリスに注ぎ大切にします。

でも博士が死に、アイリスはスクラップにされて、労働ロボットとして人間に酷使されるのです。 その時アイリスは博士がいかに愛を注いてくれいてたか、そして自分の事を大切にしてくれていたか理解するようになります。

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この物語の中ではロボットは痛覚や感情などもほぼ人間並みにあるという設定が特徴です。廃棄されるという事に対して、ロボットたちは抵抗をするのもこういう設定から結構リアルに納得できますね。 アイリスは過酷な労働の中で、博士の愛を知り、状況を打破すべく決死の逃避行を仲間になったロボットとすることになります。

過酷な労働ロボットとして酷使される中でもロボット仲間とここを通わせる。

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廃棄されそうになる仲間を助けるべくアイリスは過酷な運命に立ち向かうのですが、最後にはウェンディが残していたスペアの体に戻ることが出来ます。無事仲間を助けられるのか?
そして、博士の残してくれた遺書をみて、改めてウェンディの愛の深さを知ったアリスが最後に思ったことは・・・何か?

ジーンとくるような素朴なストーリーですよね。

この物語では、ロボットを単なる機械として酷使する人間もいれば、人と同じように愛情をそそぎ、接する人間もいるという二面性の狭間で健気に踠きながら暖かい心を取り戻していくロボットが描かれている王道なストーリーです。涙がでるというよりも、頭に残る感動するSF作品だと思います。

雨の日のアイリス

雨の日のアイリス (電撃文庫)
発売日:2014/2/27

あらすじ(Amazonより): ここにロボットの残骸がある。『彼女』の名は、アイリス。正式登録名称:アイリス・レイン・アンヴレラ。ロボット研究者・アンヴレラ博士のもとにいた家政婦ロボットであった。主人から家族同然に愛され、不自由なく暮らしていたはずの彼女が、何故このような姿になってしまったのか。これは彼女の精神回路から取り出したデータを再構築した情報―彼女が見、聴き、感じたことの…そして願っていたことの、全てである。第17回電撃小説大賞4次選考作。心に響く機械仕掛けの物語。

 

しろ: ロボットだとかアンドロイドだとか、本来知性や心がやどらないような無機質な構造体に子供のような知性や純粋な心が宿り何かを成し遂げる様というのはやっぱり感動してしまいます。

posted by しろ 投票 3 0


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