著者:唯野 皓司 (著)
イラスト:kaya8 (イラスト)
出版社:ヒーロー文庫
人はなんだかんだぁいって打算で行動することが多いはずです。自分の利益をいっさい考えず無垢な他人への奉仕だけをするような人物像って正直ウソっぽいですし、キャラクターとして人間味がなくて読み物としてはつまらないものとなるりそうですよね。
この物語は異世界へ転生した高校生の少年が命を落とした時、もう一度生をうける代償に、異世界でいいことを行いまくって他人から多くの感謝を得ることを条件とされる物語です。
トイレ掃除をしたり、清掃をしたり、冒険者になって稼げるようになったらそのお金を孤児院全額寄付したり、まわりからみたら無垢な他人への奉仕だけを生きがいにやっている聖人のような人物に見えるかもしれませんが、現世にもう一度生を受けたい、復活したいという打算的な思いからノルマをクリアすべく営業マンのように働いているだけだったりするんですよねぇ。
これって現実世界でお店だとかサービスだとかも普通につかっていたりする時なんかも、働いている人は”お金”をもらうという打算の上でなりたっているのに似てますよね。
仕事なんかでもそうかもしれませんが、新しく社会人になった人などは、しんどい仕事が苦痛だったりして、でもしらずしらずのうちに年をとっていくと仕事が生きがいみたいになっていたりすることがあるのでしょうが、そいう成長プロセスとラノベの主人公のい意味での成り上がりの展開ってクロスする感じがします。そういう意味では社会人になっていろいろとため込んでいるような人!こういうラノベをよんでガスぬきしてみるのもいいかもです。
打算あり善行冒険者1 (ヒーロー文庫)
発売日:2016/1/30
あらすじ(Amazonより):大人気異世界ファンタジー、ついに書籍化! 善行をを義務づけられた少年が打算ながらも感謝される喜びを得ていく……。 シルトバニア辺境伯領、ボルディアナ。その城塞都市は、多くの若者が一攫千金や立身出世を夢見てやって来る、冒険者の街。 シンはそのボルディアナで活動する冒険者だ。 彼の名は魔物退治をして稼いだ金銭の多くを孤児院や神殿などに寄付し続ける、変わった冒険者として知られていた。 シンがそういった行いをするのには理由があった。 彼は普通の高校生活を送っていたが命を落としてしまい、再び人間としての人生を送る代わりに、異世界で善行を行い、他者から多くの感謝を得ることを義務付けられたからだ。 シンの相棒は自由奔放で食いしん坊なジルとそのジルを溺愛する高慢なセシリア。三人は、着実にボルディアナで生活基盤を整え、他者から感謝の得やすい環境を作り出していく。だが、いくら頑張っても天界で課されたノルマを達成できそうになく、焦りだすシン。そんな折、ボルディアナのギルドにある依頼が飛び込んできた―――。
打算あり善行冒険者 2 (ヒーロー文庫)
発売日:2016/12/28
あらすじ(Amazonより):シンがマンイーターを討伐してから三カ月経った。自分の力不足を痛感したシンはガルダから剣術の手ほどきを受け、その甲斐あって六級冒険者に昇級する。やがて、騎士団の魔物討伐の時期がやってきた。七級以上の冒険者の多くがボルディアナを出立し、それと入れ替わるようにして、五名の騎士がボルディアナに配置された。その中にはダラスの村でシンが出会ったグランハートとミーシャの姿もあった。ボルディアナに残っていたシンは、普段通りジルとセシリアを伴い、人からの感謝、功徳ポイントを稼ぐためにギルドの依頼をこなす。そんなある日、シンはギルドの掲示板でとある討伐依頼を見つける―。
しろ: こういうラノベを読んでちょっとした人生における悟りをひらけるかどうかは多分だけど読み手の年齢だとか人生経験によるところは大きいけど、働いている人だとか、受験する人だとかそいう人が空き時間に読むと何か思えることがあるかもしれないと思ったりもしする。
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