著者:斧名田マニマニ (著)
イラスト:竹岡美穂 (著)
出版社:ダッシュエックス文庫
夏の三か月だけという短い寿命のヒロインは父によって遺伝子をコピーされ育成されたクローンという設定。これは推測ですが、クローンを育成する期間、そして蘇生させて生きて入れれる期間の理由なんかから夏だけという感じだったりするのかもしれませんが・・特に設定は書かれていないみたいです。
SFな作品なのですが、この物語ではヒロインの少女はレプリカとしてコピー去される度に完全に前のままという感じなのかも気になりますよね。そのあたりのSF設定などは注目です。
1作目では、主人公の花火屋の少年と少女が出会い(初めにいきなり上から目線で少女から告られるのですが)、少年もやがて少女に恋心を抱くようになったその時、少女が死んでしまうという展開です。タイトルにある「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った」にあるような苦しいお別れがあるわけですが、次に復活した彼女は「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は泣いた」というタイトルを見るとちょっとぐっと来てしまって思わず読みたくなってしましまう作品♪
本来は純愛モノというプロットにみえますが、主人公をかまう他女性キャラも登場しながらラブコメタッチになっているところでシリアスさが軽減されるのですが、だからこそ、由衣と別れの悲しみのシリアス度が増す感じです。
クローンである由衣はレプリカントして複製される際に連続する記憶をもっているらしいとう設定。主人公のこと好きで好きでたまらないのですが、その理由は謎のまま。
そして夏の終わりとともに、ヒロイン由衣の寿命はつき、悲しいお別れが・・・・
でも次の夏に絶対会おうというその時はかなわないと思っていた約束して・・・主人公の男の子の苦しみが可愛そう・・
で、次の夏。雨の中・・・再開!?という第二巻の展開・・。となる感じです。
夏、制限付きの命、連続する記憶の断片。そんなモチーフでのボーイ・ミーツ・ガールというサイエンスフィクションテイストを踏まえて切ない・キュンキュンする感じのラブストリーというのもなんか郷愁があっていいですよね。
死んでも死んでも死んでも死んでも好きになると彼女は言った (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
発売日:2016/4/22
あらすじ(Amazonより): 初恋相手の寿命は夏の三カ月。 俺の初恋相手、支倉由依(はせくらゆい)は毎年夏の三カ月間だけ、生まれて死んでを繰り返す。 ――六月。夏祭り実行委員活動に追われる日々。仲間たちの声。 ――七月。由依の生意気で頼りない瞳と、初めての恋。 ――八月。雨の味のキス。夜空を彩ったあの打ち上げ花火。 すべての日々がかけがえなくて、甘く切ない思い出に満ちていた。 そして最後に、心をえぐられるような別れの瞬間が訪れる。 それでも俺はこの想いを決して手放さない。 「死んでも死んでも死んでも死んでも好きになる」と、彼女が言ってくれたから――……。 一瞬の命を恋で燃やす、今世紀もっとも泣けるラブコメディ。
死んでも死んでも死んでも死んでも忘れないと彼女は泣いた (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
発売日:2016/11/25
あらすじ(Amazonより): 約束の日、再び出会う2人。「死んでも死んでも死んでも死んでもあなたを好きになるわ」切ない約束の言葉を残し、俺の前から由依が去った。そして1年後の夏。待ち焦がれた再会の日、約束どおりに由依は俺の前に姿を見せる―ただし、彼女にとってもっとも大切なものを失くした状態で。重ねていく思い出の中にはいつも彼女がいて、だから記憶はかけがえのない宝物になった。どうか忘れないで、すべての日々を。俺は願いを込め、もう一度、由依に向かって走り出す。不器用な初恋を、手放さないために。短い夏が、また始まる。
くろ: 夏、少年と少女が出会う、そして恋に落ちる・・。という設定は使い古された設定ですが、逆にだからこそ、どこか懐かしい安定感というか、そいう雰囲気に期待が膨らむ感じがしますよね。 10代の恋愛ってやっぱり季節で言うと夏なんでしょうね。
戻る
表紙の絵は異世界ファンタジーっぽく見える作品ですが、バリバリの近未来SF作品というのが面白いです。多くの人がプ...
スマートフォンやスマートウォッチみたいな電子デバイスを常に見るような時代になったと言える今。言葉の意味や、そう...
この作品を一言でいうならば、恋愛関係にあったと思っていてお本当は違っていたみたいな、恋人同士が引き合う力学をS...
何の所縁もない全然タイプの違う2人の高校生の男女が、タイムループを通して思いがけず出会うという王道青春モノ。男...
SF , ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
不安を覚え始める10代から成長する少女が体験した不思議な未来視体験。よくありがちなモチーフなのです。父親がいな...
物語の世界は現代風な架空の世界。戦後日本が東西に分けられているという世界観です。政治家や軍人という大人の事情に...