月光（ラノベ/小説・紹介・感想）

著者：間宮夏生 (著)
イラスト：白味噌 (イラスト)
出版社：電撃文庫

成績優秀、才色兼備なクラスの目を引くミステリアスのな美少女、月森葉子。そんな彼女がつまらなそうにい生きている主人公野々宮くんを選び弄ぶかのようにリードしてく話です。

野々宮くんは彼女が落とすノートを拾います。そのノートには1枚の紙が挟まれています。色恋沙汰のうわさもない月森葉子のどんな素顔がのぞけるのか・・バイトが終わってからその紙をみると「殺人レシピ」と書かれていて、品行方正、完璧美少女の彼女からは想像でもできない言葉が綴られていたそのギャップから彼女に興味を持つという流れ。

そして彼女の父が突然し。次いで母親も自殺するという衝撃的な事件が起きます。

野々宮くんは拾ったノートから彼女の父を殺したのは月森本人ではないかと推測するのですが、その真相を解明すべく彼女を公園に呼び出し2人は近づくことになるわけですが、そこで月森さんから告白されてしまいます。

彼女は体をはって野々宮くんに迫ったりもするのですが、野々宮くんはヘタレでそれより先には進めません。野々宮くんにノートを拾わせたのみ、彼から彼女に近づかせるための口実だったみたいで、すべてが月森葉子が仕掛けていただったようですが、彼女がなんで「運命の人」というものにすべてを捧げようとしたのかは推測の範疇です。

実は彼女の母も殺人レシピを書いていたようなのですが、彼女の母が殺人者で、葉子はそれを見て殺人レシピノートを野々宮くんに拾わせたのか、その辺りは明確にされていない感じ。

俺ガイルの雪ノ下雪野なんかもそうですが、何でも自分でできてしまう優秀な女の子って実は孤独で心に穴が空いているのかもしれません。

両親の不仲、母のノートを見た彼女はひょっとしたらそんな心を満たす「運命の人」を探して身体も心もすべて託してしまいたい・・そんな衝動に駆られたのかもしれませんが、、シニカルでつまらなそうに生きている野々宮くんを選択したというのはなんとなくですが俺ガイルに似ている感じがしなくもないです。

ミステリアスな少女が何を考えているのかよく分からないーー。でもだんだんと2人の心が惹かれ合っていくような物語って結末が気になってしまいます。

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ラノベ･原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー

ミステリアスな魔女とシニカル男子のドラマチック青春ラブストーリーから目が離せない！

シニカルでやる気のない月森君は宇佐美さんの事が好みの女性だと冗談半分でクラスの男子と世田話をしたりするのですが・・・

学園恋愛モノという感じではありますが、月森の父の死、母の自殺みたいなちょっと重たいミステリーが絡んでくるところ、そして月森葉子がどうみても犯人でしょと野々宮くんが思ってしまうような誘導も謎めいていて目が離せない所ですが、そんな裏事情がありながら、ミステリアスな完全美少女が野々宮というシニカル男子を大人の色気？ムンムンな感じでリードしてくという青春ラブコメな流れは俺ガイルの比企谷くんと雪ノ下雪乃の駆け引き的なやりとりみたいなヤツを思い出してしまったりもしますが・・・

10代の青春ラブストリーものとしてはこういう緊張感あるつ、ハッとするような女子からの体を張ったアプローチがあったりみたいな初心な男の子が振り回せる様なんかは青春ラブコメそのものだと思ってしまいがちですが、裏には殺人者かもという影が駆け引きに使われているという点で、ヒロインの少女の悪女ぶりが何とも言えない感じでがします。

月光

月光 (電撃文庫)
発売日：2010/9/10

あらすじ(Amazonより): 退屈な日常から抜け出したいと思いながら毎日を過ごすシニカル男子・野々村。ある日、彼は美人で成績優秀、ゴシップが絶えない謎多きクラスのアイドル・月森葉子のノートを拾う。そんなアイドルのノートからはみ出した紙切れには彼女のイメージとは程遠い言葉―「殺しのレシピ」という見出しが書かれていた。思わず持ち帰ってしまった彼は翌日、月森に探し物がないかと尋ねるが、彼女からは「いいえ」という返事。そして数日後、彼女の父親が事故死する…。第16回電撃小説大賞最終選考作、ついに登場。

しろ：月森の両親の度重なる死。それをゲームの用に悪女っぽく問答する月森葉子さんってミステリアスで、何考えている加わからない神秘を感じてしまいますが、心は寂しがり屋の無理してる小悪魔感が出てて、ちょっと切ないというかそういう所が逆に庇護欲をそそるかもしれません。

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