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戦慄の魔術師と五帝獣 (ラノベ/小説・紹介・感想)

著者:戸津 秋太 (著)
イラスト:しらこみそ (イラスト) 
出版社:オーバーラップ文庫

キャチコピーにある通り剣と魔法に学園バトルそして部隊は異世界ファンタジーという王道ラノベに異世界ファンタジー成り上がりモノ要素が加わった安定感抜群のストーリーです。王国を支える伯爵の息子として生まれた主人公は周りから期待を受けながら出来のいい息子として父である伯爵の後を継ぐのは彼だと自分も周りも誰もが疑わないエリート街道まっしぐらな順風満帆な幼少期を過ごします。
この世界は精霊と契約を結んでいる「精霊術師」が至高のエリートとされていいます。特に貴族の子供であればその血筋から精霊と契約することがあたりまえのような感じですね。もちろん主人公も精霊と当たり前のように契約できる、それも上位精霊と、と思っていたのですが、なっなんと精霊と契約はおろか、主人公に適性を示す整精霊はゼロだった!と、ここからどん底へというヒーロー誕生前のエピソードが紡がれます。

 

posted by しろ 投票数 2 0


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落ちこぼれ非適合者は実は伝説の精霊魔術師

エリート街道順風満帆からどん底へ。果たして這い上がれるの?

SheriveringMagicanandTheImperialBeast-1.jpg

今までの家族の主人公に対する扱いはまるで手のひらを返したように冷たくなり、家を追い出されるまでになってしまいます。
そして主人公に嫉妬していた弟の強引な提案で追い出された主人公に暗殺者まで放たれてしまいます。

家を出た主人公は自分を追って来た暗殺者を目の前にして怒りと悲しみに呆然としますが、なすすべもなく切り付けられて殺さてしまった!という展開ですが、とある魔女に命を助けられて森の奥で密かに身を隠すようにそれからをその魔女と過ごすことなるのですが・・

選ばれし者だったからこそ理不尽な運命を味わなければならない系

実はこの魔女は、伝説級精霊と契約した人物の子供で、主人公が精霊と契約できなかったのは強すぎる魔力と適正と伝説級の5人の精霊が彼を愛しく思っていたため、他の精霊がとてもじゃないけれど近づくことができなかったという真相が判明。
で、精霊と契約ができない出来損ないの子供が、最上位の精霊それも1人ではなく5人と一度に契約する伝説級の英雄へとなります。

その後も力の制御や心の成長などダークな話も踏まえながら、主人公が成り上がっていく英雄譚はそれなりに読み応えがあると思います。

ちなみに五帝獣といわれている精霊はその強さとはうらはらに幼女でかわいらしいキャラだったりします。

SheriveringMagicanandTheImperialBeast-2.jpg

というファンタジー学園ものということでそれなりに満足いただけるのではないでしょうか?

第1巻:

戦慄の魔術師と五帝獣
発売日:2015/11/6

あらすじ(Amazonより): 魔法×精霊×バトルの超王道“学園"ファンタジー! 応募総数6284作! 日本最大級ライトノベルコンテスト・第3回「なろうコン大賞」受賞作! 精霊と契約を結んでいる「精霊術師」が至高のエリートとされる世界。 ある年の春。精霊術師の育成機関「精霊術師育成学校」に、一人の少年が入学した。 彼の名はフェイ=ボネット。 国随一の名家・ボネット家の長男であり、かつて「戦慄の魔術師」と呼ばれた神童。 6年前、父の手により殺されたはずのフェイは自らの過去を隠し、 学園内でゴミのように蔑まれる『魔術師』として学園の門をくぐる。 自分を亡き者にしようとしたボネット一族の闇、そして――伝説の精霊「五帝獣」の謎をその胸に秘めて。 PV数1,000万超! 小説投稿サイト「小説家になろう」の人気作が待望の書籍化!

 

第2巻:

戦慄の魔術師と五帝獣 2
発売日:2016/3/5

あらすじ(Amazonより):アルマンド国王の勅命により王都に呼び出されたフェイ。そこには、かつて自分を暗殺しようとした父・アレックスの姿もあった。憎しみ合う親子を前にアレックスへの処罰を宣言する国王。なおも言い逃れようとするアレックス。すると、フェイの現保護者であるラナから「なら、決闘してみたら?」という驚愕の一言が!さらに学園では、エリート精霊術師の集うAクラスと、魔術師が集まる落ちこぼれのEクラスが、担任の威信をかけて対抗試合をすることに。強敵に、そして己の感情に苦しむフェイの前に、ついに封印されし氷帝獣が姿を現す―!第3回なろうコン大賞受賞作!シリーズ第2弾!!!新作書き下ろし短編収録!

 

第3巻:

戦慄の魔術師と五帝獣 3
発売日:2016/6/12

あらすじ(Amazonより):父との決闘に勝利したフェイは、男爵としてボネット家が持つ領地の一部を統治することになった。しかし、その領地の住民は、「魔族の血を引くもの」として忌み嫌われる獣人たち。ボネット家に虐げられてきた彼らは、フェイに心を開こうとしない。学校では生徒会活動も始まって、忙しい日々を送りつつも、季節は初夏。浮き立つ学校では生徒会長・レイラの計らいで、精霊学校史上初の合宿が開催されることに。海水浴を楽しむフェイたちだが、最終日に行った海底遺跡の調査で、謎の黒い精霊が発見され…!?魔法×精霊×バトルの“超”王道学園ファンタジー、第3弾!

 

第4巻:

戦慄の魔術師と五帝獣 4
発売日:2016/10/22

あらすじ(Amazonより):学園はいよいよ夏休み。期末試験を終えたフェイは、メリアからの言づてでボネット家に招かれる。硬い表情でかつての家族と同じ食卓を囲むフェイに告げられたのは、「ボネット家に戻ってこい」という、自分を殺そうとした父・アレックスからの誘いだった!怒り、拒否しながらも、どこか期待していた自分に動揺を隠せないフェイ。夏休みも残りわずかとなった頃、ゲイソン、アイリス、メリアがフェイの領地へ遊びに来ることに。ピクニックを楽しむ一行だが、突如、禍々しい魔力を放つ転移魔方陣が現れた!湧き出す大量の黒い精霊が襲い掛かる先には、ボネット家の屋敷が。苛立ちながらも助けに向かうフェイの前に現れたのは、憎んでやまないあの男の、まさかの姿だった―。呆然とするフェイ、襲い掛かる黒い精霊、そしてついに、五帝獣がその姿を見せる!!!魔法×精霊×バトルの“超”王道学園ファンタジー、第4弾!

 

しろ: 幼少期に幸せからどん底へ、でもそれは選ばれし者だったからこそ必然だったとという設定は、やっぱりヒーローとしてたんにチートだけでなく、辛く困難などん底を経験したことで得られる精神面のタフネスや慈愛といった要素も強いヒーロー像には必要なスパイスですよね。

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