著者:野村美月 (著)
イラスト:河下水希 (著)
出版社:ダッシュエックス文庫
恋愛というのはタイミングやきっかけや確率論的ないろいろな要素が絡み合ってなされる非常に複雑なものなのかもしれませんがそいう意味ではたまたま好き人なった人が同じ人だっただとか、思いを寄せる人が、いつの間にか親友の恋人になっただとか、そういうモチーフはその不確定要素が集約された現象として読者の興味をそそるのでしょうね。
この物語は冒頭で、主人公のモテまくり・イケメン親友に恋人ができたといわれるところからスタートします。
実は主人公は朝バスで合うスケッチブックを持った気になる少女がいたのですが、なんと親友の彼女というのがその少女だったんですね。
2人は過去にも三角関係人なったトラウマがあり、それから彼女を作っていなかったようなのですが、そんな2人が恋をしたのが1人の少女。
そこから主人公の苦しい親友の彼女への思いを隠しながら学園生活を送るという日常がスタートするのですが、なぜか、その彼女とニアミスする主人公、先輩女性とにも後押しされながら、物理法則のように、共通の読書の話題などから親友の彼女と主人公が段々と惹かれ合うようになっていく・・・。
イケメン男子で周りの女子から言い寄られる金髪男子の親友があえてスケッチブックを抱えている地味な女の子を気に止まり恋人同士になってしまうのですが、主人公は毎朝通学のバスの中でスケッチブックを抱えるエキセントリックな香りのする女の子の目があったりして気になっていた。というかこれ絶対両方とも意識していますよねぇ。多分。
話の流れとして、「四月は君の嘘」のようにヒロインが本当は気になる主人公に近づくために好きでもない主人公の友達と付き合うふりをするという展開もあったりしますが・・。
やっぱり恋愛のこういう不確定要素というか苦しい感じ、人目を阻んでという障壁がある感じが読者にある種の快感を与えてくれる・・そんな作品だと思います。
親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。 (ダッシュエックス文庫DIGITAL)
発売日:2014/11/21
あらすじ(Amazonより): 「弘凪!オレ、彼女ができた」親友の相羽遙平から打ち明けられた、高校一年生の向井弘凪。女の子にモテまくっても、特定の彼女を作らなかった遥平が誰かとつきあうのは、あまりに意外だった。遥平が彼女を作らないのは、中学生二年生のときのあの事件のせいではないかと、弘凪は責任を感じていた。そして、弘凪自身も女の子に好意を持つのを避けてきた。ちょうど弘凪には気になる女の子がいた。通学電車でよく出会うスケッチブックを抱えた名前も知らない女の子。遥平に彼女ができたらなと、弘凪はその子に勇気を出して話しかけてみようとするが―。
戻る
病弱な少年が出会った絵の好きな少女。そんな少女が主人公の作品です。彼女はデッサン力、表現力ともに才能をもった言...
ラノベ・原作 , 更新情報 , 現代ファンタジー , 青春・恋愛・ラブストーリー
アニメ映画化もされた本作。一言でいうと、ひと夏の少年たちと少女の不思議な青春ラブストーリーって感じの作品。 5...
ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
幼い頃からピアノを習っていた主人公の少女。あることがきっかけで人前でピアノが弾けなくなってしまうのですが、彼女...
ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
人は「失恋」していまうと落ち込むことは当たり前なのですが、10代の恋というは、多分ですが自分の心の一部を切り取...
カテゴリ , ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
両親の離婚で母の生まれ故郷に転校してきた少女。家庭でも、学校でも、周りの人の顔色を見てばかりで、周囲から言われ...
ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー
何の所縁もない全然タイプの違う2人の高校生の男女が、タイムループを通して思いがけず出会うという王道青春モノ。男...
SF , ラノベ・原作 , 更新情報 , 青春・恋愛・ラブストーリー