著者:山本 弘 (著)
イラスト:とみー (イラスト)
出版社:角川文庫
小さい時って楽しいことから不安なことまで想像してしまったりすることって多かったように思います。多分ですが、人格が形成されていく中で脳内にインプットされたさまざまな知識だとか感情が化学反応を起こして子供ながらの創造力というのが出てくると思うのですが、大人になるにつれてそんな創造力はなくなってしまうのが寂しい感じです。
この物語は、そいう何処かノスタルジックで不思議な想像の世界でボーイ・ミーツ・ガールな甘酸っぱさも詰まったそんな不思議な味を味わいたい人にはお勧めな作品群かもしれません。
トワイライト・テールズ
発売日:2011/12/1
あらすじ(Amazonより):
人間から忌み嫌われる怪獣と心を通じ合わせ、かけがえのない友となった少女たちがいた……人間と異形のもの。本当の心を持っているのは果たしてどちらなのか!? 人気作「MM9」の世界で描かれる絆と愛の物語。
怪獣が出現した。それを見た高校生・宇和島和男は驚愕した。「ラギーラだ!」。それは和男が小学生の時、いじめから避難するためにスケッチブックに描いたドラゴンだった。そして、和男を助けに来た女性自衛官・英理子もまた和男の空想の中の女神・エリカそのものだった!?(「生と死のはざまで」)。少女シリヤムの前に空から降ってきた怪獣ゼオー。遙か彼方の惑星ボラージュからやって来たというゼオーと、心に傷を持つシリヤムは、いつしかお互いが癒やされる大切な時間を共有することに。しかし、そんな温かい心の交流は、大人たちにとっては許されざるものだった…!?(「怪獣神様」)他、2編。怪獣と人類の切ない邂逅から、人が人である価値を問う珠玉の物語集。
トワイライト・テールズ 夏と少女と怪獣と<トワイライト・テールズ> (角川文庫)
発売日:2015/11/25
あらすじ(Amazonより):
あまりにつらすぎる現実と向き合ったとき、人間たちから忌み嫌われる異形の存在と心を通じ合わせ、かけがえのない友だちとなった少年・少女たちがいた……。本当の”心”を持つものは人間だけなのか? 珠玉の感動作
アメリカの田舎町。11歳のハロルドは、湖に棲むモンスターを呼び出す実験に夢中だ。だが、血まみれの水着を残して少女が消え、恐ろしい噂が町を駆け巡る…(「夏と少女と怪獣と」)。タイ、北部。親に捨てられ、売春を強要された過去を持つシリヤム。絶望する彼女の声に耳を傾けたのは、巨大な怪獣だった(「怪獣神様」)。怪獣との邂逅を通じ容赦ない現実を乗り越えようともがく人間の姿を鮮やかに描く珠玉の4篇。
しろ: 夏と少女、そして怪獣ってワードが連なると、ちょっとした絵本な感じがして不思議な郷愁が誘われる感じがする・・。
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