著者:山本 弘 (著)
イラスト:
出版社:講談社文庫
アントン症候群という実在するけれど、非常にレアな症状を発想した少年が主人公の物語。この障害は後頭葉を損傷すると発症するらしいですが、患者は全部または一部の資格を失っているにも関わらず、視覚あると認識するのだそうです。
実際に視覚情報をは届いているとの研究もあるそうですが、脳が損傷し、触った感触、音や近くできる視覚以外の情報から脳内で見えている情報が描画されているというものらしいです。
この物語では、気弱なオタク男子が進学校の高校でいじめられて橋から突き落とされるというちょっと酷な設定ですが、そんな少年がアストン症候群は発症するんですね。
病院で出会う絶世の美女もオタク男子の脳が妄想した理想の女性として見えている訳でこのあたりの設定はマトリックスだとかそんな秀逸な設定と同じように面白いアイデアですね。
いじめれてっ子だった少年が視力を失う事で自分の世界の理想的な妄想像をみながら、最終的に奇妙な謎解きミステリーを解決していくという物語はある意味元気を与えてくれる作品だと言えますね。
僕の光輝く世界 (講談社文庫)
発売日:2017/3/16
あらすじ(Amazonより):
気弱なオタク男子、光輝は進学先の高校でもいじめられ、あげくに橋から突き落とされる。搬送先の病院で絶世の美少女と運命の出会いを遂げた、と思いきや、実は既に失明してしまっていた。美少女は果たして妄想なのか実在なのか……視覚を失った少年が、想像力を駆使して奇妙な謎と格闘する不思議ミステリー
【人気ミステリー作家絶賛!】
消失少女、突然変貌する世界、幽霊殺人事件……見えないのに視える!?
前代未聞、想像力探偵誕生! 視覚を失った男子と仮想美少女が織りなす、青春恋愛「本格」ミステリー。
魅力全開の謎-辻真先(作家)
すべてが最上級-黒田研二(作家)
不思議な読み味-青柳碧人(作家)
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僕の光輝く世界
発売日:2014/4/9
あらすじ(Amazonより): とある事件で視力を失った少年・光輝。彼は、聴覚・触覚・嗅覚情報などをもとに脳が創り出すイメージにより、目が見えていなくとも、本人にはまるで視覚があるように感じられる形質を獲得する。それは、アントン症候群と呼ばれる、極めて珍しい症例だった。そんな、光輝の前に訪れる奇妙な謎。―消失する少女、突如変貌する世界、そして幽霊殺人事件…。彼は自らの想像力を駆使し、事件に立ち向かう。謎を解き、恋をし、少年は成長する。傑作青春ミステリー、ここに誕生!
くろ: 最近ARゴールみたいなヤツが売り出されていたりしますが、口調現実メガネみたいなのが開発されて、嫌なものを言いものに、見たくないものを綺麗に、余計な見なくていいものを映さないような商品が出たら地頭がよくなりそうな感じがした・・。
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