著者:麻沢 奏 (著)
イラスト:
出版社:双葉文庫
人生というのは一度しかないもので、もしだとかひょっとしたらとかとう事も実際にはない訳ですが、この物語にはそのもし・・だったら・・が実際に具現化される日記帳に現れて不思議な文章をめぐって展開されます。
主人公の少女は幼馴染の男の子と付き合うのですが、駆れは交通事故で死んでしまいます。悲しみに暮れながら日記をながめる彼女は覚えのない日記帳に描かれた文章をみつけます。
それは、幼馴染の男性の親友と彼女が付き居る様子がつづられた日記だったのです。
実際に悲しみに暮れる彼女の事を幼馴染の親友はやさしく気遣ってくる感じなのですが、結婚したり付き合ったりというのは本当にちょっとしたきっかけだとか、すれ違い、行き違い、ちょっとだけ早く出会っていただからだとかたまたま幼馴染だったからだとかそいういう因果律の元に今があったりするわけですが、そこに、じゃぁ・・・もし●●だったらという違う枝木からなる生活を想像してみたらどうなるのか?
幼馴染の事は大好きだったけれど、実はその親友は遠目でずっと思ってくれていただとか、そいういう切ない運命なんかもあるわけですね。
確率論的に、作用反作用みたいな力学のもとで、いろいろな可能性が実はあって、そしてしかもしれが結構身近な意外な人だったりするというちょっと乙女心を惑わしてしまうようなそんな切ないラブストーリーだと言えますね。
あの日の花火を君ともう一度 (双葉文庫)
発売日:2016/8/4
あらすじ(Amazonより): 中学3年生の夏。幼馴染の律紀と付き合い始めた美緒はある日、日記帳に記憶にない文章を見つける。そこでは“もう一人の私”が律紀の親友、桐哉と付き合っていた。戸惑いながらも、美緒は日記帳にメッセージを残す。夏休み最後の日、ふたりは花火大会に行くが、その帰り道、律紀は事故で帰らぬ人となる。桐哉は泣き崩れる美緒をそっと支え―「自分の幸せがひとつなくなる代わりに、後悔をひとつなくせるとしたら、どうする?」時空を超えた運命のラブストーリー。
しろ: なんかこう、大好きな人が死んでしまって、慰めてくれる人がいて、で、日記をみたら実はその人と付き合っているという可能性もあったみたいな「はっ」とする展開ってちょっと微妙な感じするけれど、やっぱりそっちにいっちゃうのも分かる気がしないでもない。
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